フォルクスワーゲンは26日よりエコドライブ世界選手権「Think Blue. World Championship 2012」を開催した。今回競技車両として選ばれたのは、新型ハイブリッド車『ジェッタ ハイブリッド』だ。今回のイベントが初公開となる同車を、写真で紹介する。
ジェッタハイブリッドは米国専用車『ジェッタ』のハイブリッド仕様。「EFFICIENCY WITHOUT SACRIFICE」(犠牲のない燃費効率)をキャッチフレーズに、トヨタ『プリウス』に迫る19.1km/リットルという燃費性能と、VWが誇る小型ターボエンジン「TSI」による走行性能の高さをアピールポイントとしている。トランスミッションは7速デュアルクラッチの「DSG」だ。
ジェッタハイブリッドの走りの特徴のひとつが「コースティング」。巡航中にアクセルペダルを離すと、ガソリン車であればエンジンブレーキ、ハイブリッド車であれば回生ブレーキがかかり徐々に減速するが、ジェッタハイブリッドの場合は、エンジンを停止させかつニュートラルに近い状態になり滑走させることができる。「効率」を追求するVWならではのハイブリッド制御といえるだろう。回生する場合は、ブレーキを踏み込むことで回生モードに切り替えることができる。
インテリアは至ってシンプル。ガソリン車との違いは、メーターパネルの左側のエコメーターだ。回転計の代わりに、エネルギーの出力、回生状況をリアルタイムに知らせるアナログメーターを採用している。また、ナビ画面はエネルギーフローモニターに切り替えることもできる。
今回紹介するジェッタハイブリッドは、Think Blue. World Championship 2012仕様。イベントのために30台以上が用意された。エクステリアの隈取り模様に見えるのは、Think Blue. World Championshipのロゴであるトロフィーだ。ドアパネルには、各国の国旗が奢られている。
ちなみに日本代表・澤野浩康さんがドライブするジェッタハイブリッドは7号車。「ラッキー7」の恩恵で世界一を獲得できるか。要注目だ。