26日、米国で開催される世界で最も過酷なヒルクライムレース、「第89回パイクスピーク国際ヒルクライム」。同レースに参戦する日産『GT-R』のエンジンを載せたルノーのダチア『ダスター』の初テスト映像が9日、ネット上で公開された。
ルノーは今年のパイクスピークには、最高峰の改造無制限クラスへエントリー。パイクスピークの王者、「モンスター田嶋」こと田嶋伸博選手に挑むために開発した秘密兵器が、このダスターだ。
ミッドシップには、日産GT-R用のVR38DETT型3.8リットルV型6気筒ツインターボユニットを搭載。もちろん、改造無制限クラスだけにフルチューンを受けており、最大出力は850psを引き出す。
トランスミッションは6速シーケンシャル。市販のダスターとは異なり、チューブラーシャシーにコンポジットボディを被せた軽量構造となっており、リアには大型ウィングを装着。フランスで行われる氷上レース、「アンドロストロフィー」用マシンがベースだ。
ドライバーは、アンドロストロフィーで3度のチャンピオンに輝いたジャン・フィリップ・デイルー選手。打倒モンスターを掲げる同車の初テストの様子は、動画共有サイト経由で見ることができる。