ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは、米国で6月22日に決勝レースが行われる「パイクスピーク国際ヒルクライム」のペースカーに、『インテグラ・タイプS HRCプロトタイプ』が起用されると発表した。
ペースカーには、カスタムラップが施されたインディイエローのアキュラ・インテグラ タイプS HRCプロトタイプが使用される。このマシンは156のコーナーを持つ12.42マイルの山岳コースでフィールドをペースし、チャンピオン獲得経験を持つHRCレースエンジニアが開発中の新しいHRCパフォーマンスパーツラインを実証する。
ドライバーを務めるのは、元米国五輪スピードスケート代表で、銅メダリストのラスティ・スミス氏だ。スミス氏は長野1998年、ソルトレイクシティ2002年、トリノ2006年の3度の冬季五輪に出場し、2002年に500m銅メダル、2006年にリレー銅メダルを獲得した。同氏はホンダとアキュラの高性能車両への情熱も持ち、希少な初代アキュラ『NSX-T』など複数のモデルを所有している。
HRCは2024年のSEMAショーで、ストリート、サーキット、オフロード用途向けの本格的なパフォーマンスパーツを製造する新事業を「HRCパフォーマンスパーツ」として創設すると発表した。
南カリフォルニアを拠点とするHRC USは30年間にわたってオンロード・オフロードでレースと選手権を勝ち取ってきた豊富なノウハウを活用し、エンジン、サスペンション、ブレーキ性能の向上と大幅な軽量化を通じて運転体験のあらゆる要素を強化する新しい本格的パフォーマンスパーツラインを展開している。