【東京モーターショー04】スズキ回転スライドシート車

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スズキは福祉車両として、東京モーターショー(11月2日から、千葉県千葉市の幕張メッセで)3車種を参考出品する。いずれも回転スライドシート車で、車種は『アルト』、パリモーターショーで9月に発表したばかりの新小型車『スイフト』、『MRワゴン』。

「アルト回転スライドシート車」は、足腰の不自由なパセンジャーが乗り降りをする際の負担を軽減することを目的に開発された市販予定モデルだ。新型アルトのコンセプトは「自分の時間に気軽に使える親近感のわくクルマ」というものだが、その思想は福祉車両にも生かされる。

助手席を回転させる機構とシートを外側にスライドさせる機構を装備し、障害者や年配者が乗り降りするさいの身体的負担を軽減。さらに回転シートの乗り降りのさいに便利な折りたたみ式フットレストを助手席下部に装着、フロントピラーにはアシストグリップも装着されている。

MRワゴン回転スライドシート車はすでに市販されているモデルだが、ショーモデルはカタログにないボディカラー、ラベンダー色に塗装される。スイフトの日本仕様車については今秋が予定されており、スイフト回転スライドシート車は新型モデルのプロモーションの役割も担うことになりそうだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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