車いすを後付けで電動化、ヤマハ発動機が10年ぶりに刷新 完成車の販売は終了へ

ヤマハ発動機の車いす電動化ユニットの新製品「JWG-1」
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ヤマハ発動機は10月31日、後付けで装着する「車いす電動化ユニット」の新製品「JWG-1」を発表した。2025年1月から国内で販売開始する予定。約10年ぶりとなるフルモデルチェンジで、日本市場を皮切りに欧米など世界各国へ順次導入する計画だ。

新型「JWG-1」は、車いすユーザーや介助者の視点に立って機能を大幅に向上させている。主な特長として、自走操作部の液晶画面の視認性向上、介助用操作部への液晶画面追加とレバースロットルの採用、ユニット耐荷重量の向上(125kgから160kgへ)、タイヤ軸トルク性能の向上(25.3Nmから50.1Nmへ)、バッテリーの軽量化(3.4kgから2.4kgへ)などが挙げられる。

車いす電動化ユニットは、手動車いすに後付けで装着するシステムユニットで、主に車いすメーカーに供給され、手動車いす製品に装着することで電動化を実現する。ヤマハ発動機は今後、電動化ユニット専業メーカーとしてユニットおよびシステム部品の開発・製造に専念する。

これに伴い、同社は2025年3月をもって完成車の販売を終了する。車いすメーカーをはじめとするパートナー各社との共創を強化し、電動化ユニットの供給と新たなビジネス領域の創造に取り組む考えだ。

新製品「JWG-1」の導入により、ヤマハ発動機は国内外の車いす市場でさらなる成長を目指す。欧州では2025年4月、米国では同年9月からの販売開始を予定しており、グローバル展開を加速させていく。

《森脇稔》

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