赤は見えにくい…西武鉄道が列車案内表示器をカラーユニバーサルデザイン対応

列車案内表示器の見え方 ※一部の色覚タイプを表現した画像で、全ての色弱者がこのように見えるわけではない
  • 列車案内表示器の見え方 ※一部の色覚タイプを表現した画像で、全ての色弱者がこのように見えるわけではない
  • 列車案内表示器の見え方(CUD対応後) ※一部の色覚タイプを表現した画像で、全ての色弱者がこのように見えるわけではない
  • 西武鉄道

西武鉄道(本社:埼玉県所沢市)は、視覚や聴覚によるインフォメーション・サービスの改善を進める。2024年10月以降、駅の列車案内表示器をカラーユニバーサルデザインCUD)に対応させ、色弱者にも認識しやすい表示に更新する予定だ。

現行の表示器では重要なお知らせを赤文字で表示しているが、一部の色覚タイプの色弱者には赤色が暗く見え、認識しづらい。新しい表示器では文字色を黄色どに変更し、列車種別の表示には文字にを入れることで視認性を向上させる。

CUD対応を行った表示器は、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構による検証を受け、「CUDマーク」が貼付される。CUD対応は、2024年度は10月に拝島線拝島駅で予定、以後、列車案内表示器の更新などにより全駅で順次対応する。

カラーユニバーサルデザイン(CUD)は、だれに対しても正しく情報が伝わるように、色の使い方や文字の形などにあらかじめ配慮する考え方だ。色の感じ方は人さまざまであり、一般色覚者には見やすく考慮された色使いでも、色弱者には見分けづらいことがある。色弱者には複数の色覚タイプがあるといわれ、日本全体では320万人以上いるとされる。

さらに、西武鉄道は新宿線系の運行管理システムを更新し、ホーム自動案内放送に英語放送や優等列車の途中停車駅、遅延情報などを追加する。これにより、外国人旅行者や視覚情報に不安がある人にもわかりやすい情報提供を行なう。新宿線系の運行管理システムの更新は2023年度の池袋線系に続くものだ。

《レスポンス編集部》

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