どこまで行っても50円、西武鉄道が小児運賃を均一に…通学定期は1か月500円に

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西武鉄道は2025年7月23日、2026年3月(予定)の運賃改定にあわせ、小児運賃の均一化を目的とした運賃変更を国土交通省に届け出た。小児IC運賃を西武線内全区間で1乗車50円に均一化する。

このほか、小児通学定期を一律1か月500円、小児通勤定期を1か月1000円に設定する。3か月ではそれぞれ1430円、2850円、6か月だと2700円、5400円になる。加えて、小児ICカード限定で、全線が乗り放題となる「小児全線フリー定期券」(月額1000円)を新たに導入する。西武鉄道によると、通勤定期の均一運賃や、全線フリー定期の導入は、大手民鉄では初めての取り組みだという。

この施策は、西武線沿線に住むこどもとその家族が、日常の移動やおでかけをより手軽に楽しめる環境を整えることが目的だ。通学だけでなく、習い事や週末のレジャーなど、子どもたちの移動手段として電車の利便性が高まることが期待される。

西武グループでは、2010年から「こども応援プロジェクト」を展開しており、沿線やグループ施設で家族向けのサービスやイベントを提供してきた。2023年4月に開始した会員制サービス「西武鉄道キッズクラブ」では、現在会員数が1万名を超えており、子育て世帯からの支持が広がっているという。

利用例
4人家族(大人2名・小児2名)がICカード乗車券で池袋~西武秩父駅間を往復するケース
現行 (大人IC運賃796円×2名+小児IC運賃398×2名)×往復=4776円
運賃改定&小児IC 運賃均一化 (大人IC運賃800円×2名+小児IC運賃50円×2名)×往復=3400円
1376円、約30%得になる。

《高木啓》

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