リコール隠しの影響で、展示規模を大幅に縮小した三菱自動車と三菱ふそうバス・トラック。大型車のふそうはわずか3台の展示だが、いずれもモーターショーのために準備した参考出品車だ。
新型スズキ『スイフト』のエクステリアデザインは、2002年にスズキがパリモーターショーに出品したコンセプトカー『コンセプト-S』の発展形だ。スズキの狙いは「力強い走りをイメージさせる安定感に加え、優美さも感じさせるスタイリッシュォルム」。
三菱ふそう『キャンターHEV』(ハイブリッド)は、小型トラックの燃費、排ガス性能向上を狙ったもの。発電機と走行用モーターを兼ねる超薄型ブラシレスモーターを変速機に内蔵し、燃費を30%改善させた。電池はリチウムイオン。
ホンダの福祉車両、「アルマス」の名前が付いたコンセプトカーは、ラグジュアリーミニバンの『エリシオン』がベース。見た目は普通のエリシオンに見えるが、運転席のドアは前方にスライドする方式に変更されている。
マツダの福祉車両は「iシリーズ」と呼ばれている。iシリーズの名前の由来は、日本語の“愛”と英語の“eye”からきている。
不祥事の影響で展示規模を縮小した三菱ふそうバス・トラック。だが、モーターショーのためにコンセプト・トラックトラクター『FUSO CONCEPT』(ふそうコンセプト)を準備した。
新型『スイフト』(1日発表・発売)のアグレッシブなスタイリングは、スズキの社内デザイナーの手によるものだが、そのデザインの誕生にはイタリアンカロッツェリアが深く関わっていたという。
ボルボトラックは安全技術を前面に押し出した出展。車両は大型トラクターの『FH12』のみで、展示スペースの大半は、同社の安全技術の歴史と、最新のテクノロジーの紹介に割かれている。
ダイムラークライスラーは、大型商用車3台と商用バン1台を出展した。大型商用車メルセデスベンツ『アクトロス』シリーズはトラクター2台と冷蔵ウイングバン1台。エンジンを国内の新短期排気ガス規制対応のものに換装したものだ。
軽自動車ベースの旧型モデルから本格的な小型車に生まれ変わったスズキ『スイフト』(1日発表・発売)。大幅に広げられたトレッド、大容量サスペンション、高剛性ボディなどにより、クルマとしての基本性能は格段に向上した。