今度の『S40』は、スタイリングが大きな魅力。『S80』から始まった“新世代ボルボらしさ”は全長の短いこのモデルがもっともデフォルメ風に強調されて感じられる。
フィエスタの評価は、欧州流の合理的な暮らしのスタイルにどれだけ賛同できるか否かで大きく別れそう。
ヨーロッパ・フォードのコンパクトモデルなのだが、そのキュートにルックスに似合わず、動力性能が鋭いのが特徴だ。
さすがにアウトバーンがお膝元のドイツメーカーだけに『A8』の高速域での走りには感動する。ハンドリングはメルセデス『S』に比べればアジリティ(俊敏性)が高い。
ハンドリングは軽快感があってタイミングよくロールしてくれる味付けだから、試乗した箱根のワインディングでも走っていて楽しい。
値段を感じさせないようなスタイルやクオリティ、ステータスがあればいいのだけれど……。
従来型は地味過ぎた。しかし新型になって“ちょうどいい地味さ”になったと思う。ベンツやBMWじゃコテコテでイヤだ、というお金持ちって少なくないです。
今日の高級車(ブランド演出高価格商品)の一典型。空間、装備、動質などを単純に横比較すれば、メルセデス・ベンツやジャガーよりはマシ。しかし無味無臭。
コンパクト背高多機能ワゴンとして、アップライトな着座姿勢にして乗員占有空間を前後に詰める設計は定番だが、シート骨格下部や床面をかさ上げするやり方は日本の軽よりも雑なくらい。
上級サルーンでありながらルックスから走りまでスポーティな印象が強い。オプションで19インチタイヤが設定されるが絶対に18インチがオススメだ。