現時点でコンパクトカー界きっての傑作。とくに走りの軽快さがダントツだ。きびきび駆け回りたい行動派に最適のスニーカー。「乗る」んじゃなく「着る」感じで、どこでも安心して突っ走れる。
フィエスタは、日本車に似たテイストを持っている。シートに座ってハンドルを握ったとき、しっくりくる。運転しやすいし、操縦性もよくて、キビキビとよく曲がる。
「ヨーロッパの空港で、いちばん安いレンタカーを借りたらさ、これがすごくよく走ってさァ……」というようなクルマが、フィエスタである。
欧州フォードからやってきたコンパクトカー。フォードらしくキビキビした小気味よいハンドリングが特徴。派手さはないがコンパクトカーのポイントを押さえたクルマづくりに好感が持てる。
スウェーデンのモダンリビングのようなインテリアデザイン、スポーティなエクステリアなど、切れのよいデザイン力がある。ライバルはBMW、アウディ、メルセデスなど。価格的にはV50がもっとも安い。
今度の『S40』は、スタイリングが大きな魅力。『S80』から始まった“新世代ボルボらしさ”は全長の短いこのモデルがもっともデフォルメ風に強調されて感じられる。
フィエスタの評価は、欧州流の合理的な暮らしのスタイルにどれだけ賛同できるか否かで大きく別れそう。
ヨーロッパ・フォードのコンパクトモデルなのだが、そのキュートにルックスに似合わず、動力性能が鋭いのが特徴だ。
さすがにアウトバーンがお膝元のドイツメーカーだけに『A8』の高速域での走りには感動する。ハンドリングはメルセデス『S』に比べればアジリティ(俊敏性)が高い。
ハンドリングは軽快感があってタイミングよくロールしてくれる味付けだから、試乗した箱根のワインディングでも走っていて楽しい。