マツダの『アクセラ』がヨーロッパCOTYでVW『ゴルフ』と同点の2位だったことからわかる通り、フォードグループで生産されるCセグメント車用として開発されたマツダのシャシーは優れたポテンシャルを持つ。
試乗したのは『T-5』だけだが、パワフルなターボ仕様のエンジンを搭載したモデルだけにじつによく走る。
走り出し真っ先に感じたのは、このクラスにしては室内が非常に静かだったこと。エンジンノイズや風切り音などをカットして、耳障りな雑音が少ない。
コンパクトに見えるがヨコ幅はあるので、実際に乗ると意外と広く感じる。つまり、トレッド(左右のタイヤ間の距離)が広いということで、ハンドリング性能も予想以上によい。
とてもいい雰囲気を持っている。プロポーションは、FFの3BOXセダンとしてはアルファ156に並ぶ秀逸な出来ばえだ。
ボルボのデザイン力が今まさに絶頂期に感じられるぐらい、『V50』のエクステリアはお洒落。さらにインテリアもモダンだ。
実直という言葉が思い浮かぶオーソドックスなFF2BOX。クリアでよく整理されたラインと面構成に好感を覚えてステアリングを握ると、これが非常に上質な乗り味に仕上がっている。
バランスのよいエクステリアデザインだ。乗り心地や静粛性もほどよく快適で、大きな不満点はない。
デザインがいい。ボルボらしい堅牢感を漂わせながら、ショートノーズを上手く使ってコンパクト級の可愛らしさと広い室内を両立させた。
先代はベース車を強引にボルボ風に仕立てた感じがあったけれど、今度の『S40』(『V40』も)はどこから見ても立派なボルボ。凝縮感というか、かたまり感のあるデザインでバランスもいい。