丸いボンネットのカーブと切り立ったリヤハッチが対照的でありながらも、バランスの取れたスタイリング。
スタイルが気に入り「欲しいな」と思ったなら、とりあえず試乗してみよう。オープンにしたときのボディの”緩さ”さえ問題なければ、よい相棒になってくれることだろう。
シートだけでなくダッシュパネルまでにレザーをあしらったインテリアは、ラグジュアリーな趣そのもの。
シフトチェンジ時にタイムラグ(作動遅れ感)のあるATを採用しているため、慣れるまで時間がかかる。いや、人によっちゃ慣れないこともあるようだ。
ここ日本では、変り種ということが最大の存在意義のクルマに思えたな。
今までのランサーエボリューションは“速さ”という点じゃ何の不満もなかった。しかしポルシェ『911』のような高質感があるかというと「う〜ん」。
トップをクローズした状態では4座クーペとして使える空間。原型のHBより着座位置を下げたが、姿勢と空間は自然。可動式ルーフの建て付けもよい。
『プジョー106』後継車と共用の主骨格と空間設計は、最新コンパクトカーとしての論理性が高く、現物からもそれが明快に伝わる。
エンジンを177psにパワーアップした『S16』は確かに速いが、ボクが選ぶなら137psのノーマルエンジンの『307CC』を選ぶ。
モダンなスタイリングでかわいい。スピードメーターはデジタル表示、フロントシートのしっかりしたサポート感など、インテリアの雰囲気はスポーティな印象。