誕生後初めて外観にも手が加えられた新シリーズ中のオススメは、個人的には断然2.5リッターモデル。加速は強力とはいい難いが、それでも限られたエンジンパワーを効率よく引き出す6速ATの助けもあって、まず不満なく「ジャガーらしい走り」を実感できるだけの動力性能を実現させている。
より排気量の大きな仕様に対してのこのモデルの美点は、そのバネ下の動きの軽さと、どんなシーンでもニュートラル感の強いハンドリング感覚。全般的な走りのテイストは、3リッターや4.2リッターV8よりもむしろ軽快なくらい。当然コスト的にももっともリーズナブルだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★☆
河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。愛猫家なのに猫アレルギーが発症し、このところ辛い毎日……