日本のミニバンを構築したオデッセイが自らその存在を否定するのか? と一瞬思ったほど”背の低い”ミニバン。
コンパクトクラスとしては広い室内が印象的だし、質感も高くなって、ちょっとした高級車感もある。
最近の軽カーセダンはほとんどがトールボーイ系。そうすることによって居住空間を稼ぎだし、白ナンバーのコンパクトモデルと競合しようというわけ。
安全で速く、なにより作り手のアツい気持ちが伝わってくるシャシー特性。このまま欧州へ出して問題なし。
しっかりしたボディが魅力。ドアを開閉するときからボディのできの違いが感じられる。これなら欧州車と同じ土俵で競える。
最大の朗報は左ハンドルが輸入されたこと。なんとかマトモな姿勢で運転できる、その意味では日本仕様中唯一オススメ可能な206。
本格的なバケットシートがドライバーの身体を包む。バックレストは体型のマッチングに余裕を持たせるためか上方がやや後に反っているから、アップライトなポジションがしっくりくる。
単なる癒されるクルマから、カッコよくて癒されるクルマに変身した。ワゴン、B4、アウトバックという3種類の新型レガシィの中で、アウトバックが一番カッコよくなったと思う。
国産同クラスの横並び比較でいえば、見ても乗っても商品力は圧倒的。乗員が前席2人+2列目2人の4人までなら、快適な大きめサルーンとしてこれはこれでアリか。
ちょっと怖いという人もいるがボクはこの顔は嫌いじゃない。3代目となるととかく保守的になってしまうが、これくらい個性があっていい。