いや、最近のホンダ。米国はともかく国内は? と思ってたけど安心しました。しっかり狙ってますね。まさに“ミニバンのホンダ”。
一応、ちゃんと造られた欧州車ではある。でも3世代目までは「必要にしてじゅうぶんなクルマ」としての理想形、世界のお手本だった。
「ゴルフクラス」自体が厳しくなってるなぁと思いました。だってやたらいいんだもん。
『メガーヌ』ハッチバックの弱点は、ボディ全長のわりに荷室が狭いことである。だから、全長を30mm近く延ばしてカーゴルームに充てたツーリングワゴンは、当然アリだと思う。クラス最大の520リットルの荷室容量というのも、掛け値のないところだろう。
『X5』じゃちょっと大きい。だがチープなのは嫌だ。といったあたりが『X3』のターゲット。
SAV(スポーツ・アクティブ・ヴィークル)を標榜する『X5』よりさらにライトなBMWのSUV。3シリーズのツーリング(ワゴン)を4WD化して、車高をちょっと上げましたという感じ。
ウワサでは聞いてたけど、本当に走りがよかったっス。ボディ剛性がバカ高くて、マルチリンクサスがタイヤを鬼のように接地させまくってるらしいが、それにしてもこの路面に張り付くような感覚はいったいナニ? という感じ。
Cセグメントにおけるダイナミクスのお手本。ただ、もう少しフラット感が出れば…とか、電動パワステの出来はよいのだけど情報量がさらにあれば…とか、「〜ならば」の部分がないわけではない。
キチンと走れるLクラス・ミニバンをしっかり創造。全幅/全高比で見たときに、全幅のほうを広めているあたりも見識が高い。
ドライバーズシートに身体を収めると、いかにもクルーザーのような眺めである。庶民には縁遠い存在なのでイメージしにくいかもしれないが、カウルまでの距離がべらぼうに長い前方視界はまさにクルーザーのキャビンそのものの味わいだ。