東京、千葉、埼玉、神奈川の1都3県によるディーゼル車規制が明日からスタートする。自治体側は2年前からPRしてきたが、規制直前になってトラック業者の“駆け込み需要”が殺到、新車やDPF(粒子状物質減少装置)の供給が間に合わない事態になるなど、やや波乱含みでの出足となる。
国土交通省は30日、平成17年排出ガス規制(新長期規制)の実施に伴う基準値をまとめた。現行の新短期規制に比べ、乗用車ではNOxとHC(炭化水素)がほぼ半減。トラックでは、PMが85%削減されるなどの厳しい内容だ。
トヨタ自動車は30日、『クラウン』など延べ11車種、合わせて20万台あまりのリコールを国土交通省に届け出た。
国土交通省・中部運輸局は29日、自動車NOx・PM法の規制対象から逃れることを目的として、規制対象地域外に活動実態の無い営業所を設置していた運送会社20社に対し、改善命令を出した。改善に応じない場合、事業許可の取消処分を行う方針だという。
日本自動車工業会は29日、2002年度の低公害車出荷台数が前年度より5割増えて364万6949台になったと発表した。とくにグリーン化税制の恩恵が受けられる「3つ星車(超—低排出ガス認定)かつ低燃費車」が前年度の7倍近い163万9782台と大幅に増加した。
環境省は29日、「揮発性有機化合物(VOC)排出抑制検討会」の初会合を省内で開き、11月までに抑制策の方針をまとめることを決めた。VOCは、近年の研究で光化学スモッグのほか、浮遊粒子状物質(SPM)の2次生成物質としても作用していることが明らかになり、PM削減対策の観点からも排出抑制策が求められている。
東京都の小池正臣環境局長はこのほど、10月からスタートするディーゼル車規制に関連し「都内対象車両の8割方が対応を終えた」との見通しを明らかにした。小池局長は今後、取り締まりなどを通じて都内への流入車対策に力を入れていく方針を示した。
2003年ミシュラン・チャレンジ・ビバンダムで、いすゞ自動車とウェストポート社が出品した直接燃料噴射式ディーゼルサイクルCNGの小型トラックの試作車『エルフCNG-DI』が低燃費部門と公害物質低排出部門で金賞、騒音部門で銀賞を受賞した。
国土交通省は26日、パブリックコメントを募っていた新たな「低排出ガス車認定制度」を10月から導入すると発表した。2005年から導入される「新長期排ガス規制」を基準に、50%、75%低減レベルの低排出ガス車を認定する。
ホンダは26日、米国販売会社のアメリカン・ホンダモーターが、燃料電池車『FCX』をサンフランシスコ市に2台納入することで合意したと発表した。米国では昨年12月に納入したロサンゼルス市(1台)向けに次いで2番目の顧客となる。