先ごろ限定車「Motto」をリリースしたばかりのフィアット『パンダ』。『500』の限定車同様、折々のセンスを効かせ、かつ買い得でもあるという、見逃せない存在だ。
『4シリーズ』と『3シリーズ』で各3タイプ、計6モデル。その6番目のバリエーションとして登場した4シリーズ グランクーペ。
100:0から50:50。トルクオンデマンドで通常は効率のいいFFで走行、状況により後輪に駆動力を可変配分するという4MATIC。悪路走行の端的なシーンで、その威力を確認できた。
新形状のクロームのフレームと5本マットシルバーの横バーで構成される新しいグリルは、これまでより“ニュアンス”を感じるデザインなのがいい。『156』の時、盾型グリルが後期型より初期型のほうが遥かにステキだったように、だ。
アソビゴコロとよく言うが、フォード『エコスポーツ』こそ、近寄るとそんなオーラを感じる。ファニーでも奇異でもなく、けれど個性的で楽しげなスタイルは、写真で見るより実車のほうが数段、魅力的だ。
カタログ数値でJC08モード燃費17.4km/リットル(オプション装着の試乗車は16.0km/リットル)を達成した1.6GT。もっともプレーンな『レヴォーグ』だが、その素性のよさは乗ると実感できる。
『GLAクラス』の外観は一見すると『Aクラス』に似ている。が、ホイールアーチやサイドウインド形状、ドアのプレスラインなどを含め専用デザイン。140mmの最低地上高も実は『Aクラス』より30~45mm高いのだ。
直近のマイナーチェンジで、新開発の“高熱効率・低燃費エンジン”を搭載した『パッソ』。その1リットル3気筒エンジンは「1KR-FE」と型式こそ従来と同じだが、JC08モード燃費は27.6km/リットルと、ガソリンエンジン登録車中トップの数値を打ち出した。
試乗車は、いわゆる“ビル足(ビルシュタイン製ダンパー)”付きの「1.6GT-S EyeSight(アイサイト)」。初期受注で1.6リットルは80%、うちSグレードも80%だそうで、アイサイトは実に99%を占めるというから、1番の売れ筋モデルということになる。
フードとフェンダーはおそらく従来型の踏襲。けれど新型『ヴィッツ』のマスクは、溌剌としており程よい個性も感じられ好感がもてる。最初からこのデザインでもよかったのでは……と思えるほどだ。