ホンダアクセス、リサイクルアクリル樹脂製ドアバイザーを業界初投入…『N-ONE e:』純正用品に

サステナブルマテリアルを使用したN-ONE e:用「ドアバイザー」
  • サステナブルマテリアルを使用したN-ONE e:用「ドアバイザー」
  • 使用済みテールライトのリサイクルイメージ
  •  サステナブルマテリアルを使用した「フロアカーペットマット(プレミアムタイプ)」

ホンダアクセスは9月11日、自動車用品業界として初めて、ドアバイザーにサステナブルマテリアルであるリサイクルアクリル樹脂素材を採用したと発表した。

【画像】ホンダアクセスのリサイクルアクリル樹脂製ドアバイザー

新型軽乗用EV『N-ONE e:』用の純正アクセサリーとして、9月12日に全国のHonda Carsで発売する。

ホンダは『N-VAN e:』やN-ONE e:にホンダ車の廃棄バンパーを再利用した「バンパーリサイクル材」をフロントグリルに採用するなど、リソースサーキュレーションに取り組んでいる。ホンダアクセスが手掛けるN-ONE e:用純正アクセサリーも同様に、使用済み製品から回収して再生したサステナブルマテリアルを採用したアイテムを設定する。

N-ONE e:用の「ドアバイザー」は、使用済み自動車から回収して再生したリサイクルアクリル樹脂を採用することで、CO2排出量削減と環境負荷低減を目指したアイテムだ。

従来、使用済みの自動車から回収された樹脂の大半は、回収材の品質安定性や再利用方法の技術的難易度の高さから、製品へのリサイクルが困難だった。これまでホンダ、北海道自動車処理協同組合および三菱ケミカルの3社で、アクリル樹脂の水平リサイクルに向けた実証実験を実施。これにより、異物が混入しないアクリル樹脂の回収方法と、バージン材同等のアクリル樹脂再生化技術を確立した。

製品に使用するバージン材の使用量の割合を削減し、アクリル樹脂の製造・廃棄時に発生するCO2排出量を削減することが可能になった。N-ONE e:用の純正アクセサリー「ドアバイザー」には、この技術で回収・再生されたアクリル樹脂が使用されており、順次、他のモデルに対しても適用を拡大していく予定である。

他にもホンダアクセスでは、ホンダ純正アクセサリーの「フロアカーペットマット」において、従来のポリプロピレン素材に対し、サステナブルマテリアルであるリサイクルPET素材への切り替えを行っている。これにより、原材料製造時のCO2排出量の削減が見込まれ、さらにフロアカーペットマットとしての使用が終わった後のリサイクル性にも配慮することで、将来の循環型社会へも対応が可能になる。N-ONE e:においてもサステナブルマテリアルを採用した「フロアカーペットマット」をラインアップした。

《森脇稔》

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