パナソニックオートモーティブシステムズは1月10日から12日に千葉市の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2025」で新たなモビリティ体験を提案するカスタム車両を複数公開した。
パナソニックオートモーティブシステムズが東京オートサロンに出展するのは前回に続き2回目となるが、今回は展示規模を5倍に拡大している。
パナソニックオートモーティブシステムズの永易正吏社長は「これまでの我々のビジネスは基本的にはティア1としてカーメーカーさんに商品を販売するのがメインの仕事だが、やはりB to B to Cの最後のCにもっと向き合っていかないといけないと思っていて、そういう意味で今回、クルマの中のいろんな価値を提案している」と、出展の狙いを語る。
さらに「我々のいろんな技術や商材を使った価値を実際にエンドユーザーさんに提案して、最後のCのニーズをつかんでいきたい」とも。
パナソニックオートモーティブシステムズのブースには、同社の新ビジョン『世界一の「移ごこちデザイン」カンパニーへ』を具現化した車両が複数展示されている。
ミニトレーラーをベースにしたマルチパーパスルーム「WELL Cabin OFFMO」では3つのテーマ車両を出展。そのひとつが美容/リフレッシュチャージルームで、東京・表参道にある美容家電体験や肌分析などができる美容サロン「パナソニックビューティー」をトレーラー内に再現したもの。アンビエントライトやナノイーX搭載のシーリングライト、アロマディフューザーなどを備えた室内で、コンシェルジュが対面で美容家電を紹介し、実際に商品が体験できるようになっているという。
またプライベートエンタメルームは、17個のスピーカーを搭載した木製イスのアクティベーションシートを備え、「情緒に訴えかける音の迫力を味わい、至福のひと時を楽しめる」空間が特徴。
このほかエンタメ、ビジネス向けの提案としてミニバンベースの車両も出展した。トヨタ自動車『ハイエース』ベースの「WELL Cabin GranLuxe」は、運転席背面の55インチの透明ディスプレーを始め、15個のスピーカーなどで構成するハイレゾリュ―ション3D音響システム、映像に連動した照明やデュヒューザーなどを装備し、「圧倒的な没入体験ができる空間」を実現。訪日客やプロスポーツチーム選手の送迎などを想定しているという。