BMW『5シリーズ』新型、130km/hを上限に部分自動運転可能に…ドイツ当局が初めて認可

ステアリング操作をドライバーに代わって行う

ドライバーがルームミラーを見るだけで車線変更を開始することが可能に

5G通信による「BMWクラウド」に接続することで技術的要件に適合

BMW i5 の「eDrive40」
  • BMW i5 の「eDrive40」
  • BMW 5シリーズ・セダン 新型の「530e」
  • BMW i5 の「M60 xDrive」
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  • BMW i5 の「eDrive40」
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BMWグループ(BMW Group)は6月13日、ミドルクラスセダン『5シリーズ』新型(EVの『i5』を含む)が、130km/hまでの速度域で部分的な自動運転を可能にしたドイツで初めての自動車として、ドイツ連邦自動車局(KBA)から認可を受けた、と発表した。

◆ステアリング操作をドライバーに代わって行う

BMW i5 の「eDrive40」BMW i5 の「eDrive40」

ドイツの顧客は間もなく、新型『5シリーズ・セダン』で新しい「BMW Autobahn Assistant」を使用できるようになる。これにより、運転中にステアリングホイールから手を離すことができるようになる。また、新型5シリーズ・セダンに初めて搭載される「モーターウェイ・アシスト」の最新バージョンには、世界初となる視線確認機能付き「アクティブ・レーン・チェンジ・アシスト」が追加される。

KBAは今回の決定により、新型BMW 5シリーズ・セダンのモーターウェイ・アシストとアクティブ・レーン・チェンジ・アシストの両方が、安全かつ確実に機能することを確認したことになる。

BMWモーターウェイ・アシストは、130km/hまでの速度で走行する際に、速度と距離の制御に加えて、ステアリング操作をドライバーに代わって行う。ドイツでは、新型BMW 5シリーズ・セダンが、半自動運転という特別な体験を提供する最初の自動車になるという。

◆ドライバーがルームミラーを見るだけで車線変更を開始することが可能に

BMW i5 の「eDrive40」BMW i5 の「eDrive40」

新型5シリーズ・セダンに搭載されたモーターウェイ・アシストは、130km/hを上限に使用できるため、長距離の移動において、快適性を大幅に向上させることができる、と自負する。この機能は、車線が分離された高速道路において、ステアリングとレーン・ガイダンス・アシストの追加機能として利用できる。

この機能の作動状況は、インフォメーションディスプレイで確認できる。特定のルートでは、ドライバーは長時間ステアリングホイールから手を離すことができ、快適な姿勢を保つことができる。この時、ドライバーが即座に手動運転に切り替えられる状態にあるかどうか、インテリジェント・アテンション・カメラが監視する。

半自動走行中、新型5シリーズ・セダンは、ドライバーがステアリングホイールに手を伸ばすことなく、車線変更することも可能。これは、アクティブ・レーン・チェンジ・アシストによって実現される。これは、60~180km/hまでの速度域で使用することができる。交通状況が許せば、追い越しの際に必要なステアリング操作や走行速度の調整も行える。また、このシステムで初めて、ドライバーがルームミラーを見るだけで、車線変更を開始することができるようになった。

◆5G通信による「BMWクラウド」に接続することで技術的要件に適合

新しいモーターウェイ・アシストとアクティブ・レーンチェンジ・アシストを組み合わせることで、車線変更時にドライバーの視線に合わせた車線変更が可能になる。

新しいモーターウェイ・アシストとアクティブ・レーンチェンジ・アシストを組み合わせることで、新型5シリーズ・セダンは、世界でも類を見ない人間と自動車の相互作用のレベルを実現する、と自負する。BMWは、新しいソフトウェア、強力なコンピューティングプラットフォーム、5G携帯電話通信規格による「BMWクラウド」への接続によって、そのための技術的要件を満たしているという。

自動車分野では非常に強力なテクノロジーキットには、最新世代のカメラ、超音波センサー、レーダーセンサーが含まれている。高精度のGPS位置情報と常時同期した正確なルート軌跡を示すライブHDマップ、360度のセンサーテクノロジーにより、正確な位置と環境のモニタリングが可能。定期的なリモートソフトウェアアップデートにより、ソフトウェアとライブHDマップの両方が、常に最新の状態に保たれる、としている。

《森脇稔》

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