三菱ふそうトラック・バスは8月21日、大型トラック『スーパーグレート』3万1122台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。不具合が発生しているのは排出ガス発散防止装置(ACMブラケット)で、設計検討が不十分なため取付用ナットに緩みが生じることがある。
今回のリコール対象は、スーパーグレートの1車種24型式で、製作期間は2017年3月24日から2021年5月14日まで。
マフラーに装着されている ACM(排気後処理装置制御端末)ブラケットにおいて、設計検討が不十分なため、取付用ナットに緩みが生じることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると当該部品がマフラーから外れACMハーネスが損傷してエンジンが再始動できなくなり、最悪の場合、ACMがブラケットごと路面へ脱落するおそれがある。
改善措置として、全車両のACMブラケットの取付用ナットを対策品に交換し、スプリングワッシャーを追加して締付ける。また、ACMブラケットの取付穴に拡大や亀裂、発錆が認められたものは、ACMブラケットを新品に交換する。
不具合件数は19件で、事故の報告はない。