三菱ふそうトラック・バスは12月16日、台湾で大型トラック『スーパーグレート』の新型の販売を開始したと発表した。
同社は、台湾における販売代理店及び合弁会社のダイムラー・トラック・アジア台湾との協業により、60年にわたり強固な地盤を築いてきた台湾市場において、「スーパーグレート」新型モデルの販売を通じて台湾市場での大型車の輸送の効率化と安全強化を支援する。
台湾向け「スーパーグレート」新型モデルは、日本国内では2017年以降6年ぶりにフルモデルチェンジし、2023年のジャパンモビリティショーで初披露し発売を開始したモデル。アジア地域の中でも輸送ニーズが高い台湾が、初の海外導入市場となる。三菱ふそうの川崎製作所から完成車として輸出する。
台湾で販売する「スーパーグレート」新型モデルは、台湾での現行モデルと同じく10.7Lエンジンを展開し、大型トラックに求められる高度で広範囲での危険対応をサポートする先進安全装置を搭載している。
衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト6(ABA6)」は、走行中に前方認識カメラとミリ波レーダーで先行車両や歩行者との衝突の危険を検知し、マルチファンクションモニターでドライバーに警告し、ブレーキを作動して衝突被害軽減をサポートする。
「アクティブ・サイドガード・アシスト2.0」は、車体右側にもレーダーを搭載し、左折時にくわえて、右折時に自転車や歩行者を検出した場合に、警報音で警告を行う。また、左車線又は右車線への車線変更を行う時に隣のレーンに走行車両がいる場合にも警告を行い、より広い範囲での危険対応をサポートする。
発進時に前方に接近する歩行者や自転車を検出し、マルチファンクションモニター上で情報信号または衝突警告信号を発し、衝突の危険を警報する低速走行時前方衝突警報装置「Front Blind Spot Information System(フロント・ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」を装備する。
さらに、稼働中の車両情報をインターネット経由でリアルタイムにチェックできるテレマティクスサービスTruckonnectを搭載することで、近年、台湾において企業が最も重視する要素とする車両の「安全性」と「利便性」に対応している。
「スーパーグレート」新型モデルの先行受注は、2025年11月時点ですでに100台を突破しており、三菱ふそうが台湾の物流や事業運営を支える確かな存在であることを改めて示している。



