東京オートサロン2023(1月13~15日、幕張メッセ)で、モータースポーツ色を全面に打ち出したマツダ。ブース展示されたレーシングカー4台のうちの1台がこの『マツダ2』だが、実はバイオディーゼルを動力とする特殊なマシンだ。

2022年のスーパー耐久最終戦、ST-Qクラスに参戦した「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio Concept」。同シリーズにマツダのディーゼル車でエントリーしているチームNOPROの協力のもと、同チームの車両をバイオディーゼル対応仕様にするべく、ECUのキャリブレーションを行った。

使用する燃料はユーグレナ社が供給する「サステオ」と呼ばれるもの。使用済み天ぷら油などの廃食用油や、微細藻類のミドリムシに由来する油脂から精製される。既に実証実験が進む燃料をレースの現場で用いて、研究の加速やバイオディーゼル燃料の普及を狙う。
2023年シーズンはベース車を『マツダ3』にスイッチし、スーパー耐久シリーズへのフル参戦を予定している。
