『プリウス』の名を世界に知らしめた「革新の2代目」登場から20年【懐かしのカーカタログ】

トヨタ・プリウス(2代目)
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2003年というと今からちょうど20年前のこと。この年に登場した国産車の中で注目したい1台というと、トヨタから登場した2代目『プリウス』がある。世界初の量産ハイブリッド車として登場したプリウスにとって最初のフルモデルチェンジだった。

◆あらゆる面で進化した2代目プリウス

トヨタ・プリウス(2代目)トヨタ・プリウス(2代目)

センセーショナルに登場した初代に対して、2代目プリウスは、あらゆる面で進化を遂げたクルマだった。とくにボディサイズは初代に対し全長+135mm、全幅+30mm(全高は変わらず)、ホイールベース+150mmと1クラス上のクルマに。タイヤサイズも初代と同じ15インチながら、165/65から185/65へとサイズアップが図られた。

トヨタ・プリウス(2代目)トヨタ・プリウス(2代目)

新たに5ドアのハッチバック式としたスタイルは、ルーフラインのやや前方にピークを持たせたワンモーションフォルムとし、見るからに空力特性の良さが理解できるスタイリングはCd値0.26。リヤには後方視界を補うサブウインドウが設けられた。

トヨタ・プリウス(2代目)トヨタ・プリウス(2代目)

インテリアは、インパネなど“モード系”だった初代の洒落たデザインから一転、グッとID(インダストリアル・デザイン)チックな仕立てに。リモコンキーを専用のスロットに差し込みプッシュボタンで始動させる方式もトヨタ車では初採用。さらにシフトはエレクトロシフトマチックと呼ぶ、電気信号を利用するシフトレバーが採用となった。

トヨタ・プリウス(2代目)トヨタ・プリウス(2代目)

ハイブリッドシステムは“THS-II”に進化。エンジンは1.5リットルの1ZN-FXE型を搭載。初代最終型のそれに対して最高出力を72psから77psに向上。モーターについても出力を33kWから50kWに、トルクを350Nmから400Nmにそれぞれ向上させた。そのほか制御径などの改良もあり、当時の10・15モード燃費で35.5km/リットルを達成している。

トヨタ・プリウス(2代目)トヨタ・プリウス(2代目)

電動インバーターエアコンの初採用を始め、縦列駐車や車庫入れが自動で行なえるインテリジェントパーキングアシスト、S-VSC(ステアリング協調車両安定制御システム)などの先進機能が設定、搭載されたのも注目だった。

トヨタ・プリウス(2代目)トヨタ・プリウス(2代目)

写真のカタログは2005年11月のマイナーチェンジ時のもので、この時には外観の小変更、ボディカラーの新色追加、内装に本革+アルカンターラを新採用するなどしている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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