ルノーの名車『5ターボ』、380馬力のEVで甦る…パリモーターショー2022出展へ

1981年のモンテカルロラリーと1985年のツール・ド・コルスで優勝

ツインモーター搭載で0~100km/h加速3.5秒

10個のデジタルディスプレイ

ドリフトすると点滅する3色のLED

迫力の大型リアウイング

ルノー R5 ターボ 3E
  • ルノー R5 ターボ 3E
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ルノーは10月11日、小型ハッチバックのルノー『5』(Renault 5)の50周年を祝うコンセプトEV『R5 ターボ 3E』を10月17日、フランスで開幕するパリモーターショー2022に出展すると発表した。

◆1981年のモンテカルロラリーと1985年のツール・ド・コルスで優勝

ルノー5ターボルノー5ターボ

このコンセプトEVは、当時のルノー5の最も伝説的な高性能モデル『5ターボ』(サンクターボ)へのオマージュだ。5ターボはルノー5をベースに、エンジンをミッドシップマウントに変更。WRC(世界ラリー選手権)のグループ4 参戦のホモロゲーションモデルとして開発されたモンスターマシンだった。

当時、ジャン・ラニョッティのドライブによって、5ターボは栄冠を獲得した。ラニョッティは、ルノー5ターボで1981年のモンテカルロラリーと、1985年のツール・ド・コルスで優勝を収めている。

◆ツインモーター搭載で0~100km/h加速3.5秒

R5 ターボ 3E は、パフォーマンスを重視し、サーキット、ドリフト、フル電動、後輪駆動用に設計されている。オリジナルモデルと同様、2シーターとした。リアにはEVパワートレインが搭載されており、2つの電気モーターがそれぞれの後輪を駆動。バッテリーは床下の中央にレイアウトした。

R5 ターボ 3Eには、最大出力380hp、最大トルク71.4kgmを発生するツインモーターをリアに搭載し、後輪を駆動する。0~100km/h加速3.5秒、最高速200km/hの性能を可能にしている。

バッテリーは蓄電容量42kWhのリチウムイオン。ドリフトモードも採用している。ドリフトモードでは、0~100km/h加速は3.9秒になる。42kWhのバッテリーは、ジムカーナに充分な容量という。

◆10個のデジタルディスプレイ

ルノー R5 ターボ 3Eルノー R5 ターボ 3E

室内には、カーボンファイバー製のレーシングバケット シート、セーフティハーネスを採用した。ステアリング ホイールは、サベルトと共同開発。センターコンソールの中央には、直立したハンドブレーキレバーを配置した。ダッシュボードとドアトリムは、アルカンターラ仕上げだ。

オリジナルモデルの10個のアナログダイヤルは、R5 ターボ 3Eでは、10 個のデジタルディスプレイに置き換えられた。車両を始動するには、センターコンソールの「フリープレイ」ボタンを押す必要がある。

◆ドリフトすると点滅する3色のLED

ルノー R5 ターボ 3Eルノー R5 ターボ 3E

R5 ターボ 3E のフロントバンパーの大型エアインテークは、モーターを冷却し、ダウンフォースを高める。 3つの垂直部分は、オリジナルモデルのバンパーを連想させるデザイン。四角いフォグランプはオリジナルモデルがモチーフだ。4個のフォグランプには、それぞれに 16個のLEDが内蔵されている。

フロントとリアにはピンク、ブルー、イエローの LEDストリップがあり、車両がドリフトすると点滅し、1980~1990年代のビデオゲームの雰囲気を演出する。プレキシガラスはピンク色で、左後部の窓には「La vie en rose」のステッカーが添えられた。

ボンネットの空気取り入れ口には、バッテリー充電ソケットの開口部が設けられた。テールライトの上はシースルーとなっており、EVパワートレインが見えるようにした。

◆迫力の大型リアウイング

ルノー R5 ターボ 3Eルノー R5 ターボ 3E

R5 TURBO 3Eは、フラットベースで保護され、国際自動車連盟(FIA)によって承認されたロールバーでシールドされたチューブラーシャーシ上に構築されている。

ドリフトパフォーマンスを記録するために、R5ターボ3Eには、内外装に合計10 個のカメラ取り付け用ブラケットが付く。ブラケットは、ヘッドライトのスロットやドアミラーのスロットなどに設置されており、映像を撮影するのに最適という。

ボンネット、ドア、コクピットは、オリジナルモデルと同じ形状を追求した。象徴的なリアフェンダーのエアインテークも採用されている。ボディサイズは全長が4000mm、全幅が2020mm、全高が1320mm。全幅はオリジナルモデルよりも250mmワイド化された。ハードなドリフト走行でも車体の浮き上がりを抑える迫力の大型リアウイングが装備されている。

《森脇稔》

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