ワイルド軽キャン『NORTH HUNTER』、こだわりが強すぎる!…ジャパンキャンピングカーショー2022

ド派手なカラーリングが印象的なボディ。
  • ド派手なカラーリングが印象的なボディ。
  • フロントバンパーのタイヤ部分は、障害物にぶつけてバンパーが破損することを防ぐため、タイヤが見える状態にカットされている。
  • テーブルセットが左側下部にセットされている。
  • テーブルは単体での使用も可能。
  • リアゲートにはハードカーゴラダーを装備。
  • リアゲート内側には、ステンレス製のバックドアパネルを装着。ライト付きだ。
  • フロントバンパーガードとウインチ。
  • オーバーフェンダーにボルトが打ち込まれているが、コレはデザインを優先したダミーとなっている。

2月13日まで幕張メッセ国際展示場で開催されている『ジャパンキャンピングカーショー2022』。ATV群馬のブースでは、有限会社ドキ商会がスズキ『エブリイJOIN』(バン)をベースにした『NORTH HUNTER』を展示。

蛍光色のド派手なカラーリングが特徴のこの車体、軽自動車の規格である車高2mを越えない3インチアップの車高調サスペンションを装備し、オリジナルのフロントバンパー、バンパーガード、オーバーフェンダーなどを装着。車内には高度なステンレス加工で成形されたテーブルセットや、バックドアパネルを装備するなど、同社が徹底的にこだわったパーツがふんだんに取り付けられている。

オーバーフェンダーにボルトが打ち込まれているが、コレはデザインを優先したダミーとなっている。オーバーフェンダーにボルトが打ち込まれているが、コレはデザインを優先したダミーとなっている。テーブルは単体での使用も可能。テーブルは単体での使用も可能。
フロントバンパーガードとウインチ。フロントバンパーガードとウインチ。


ドキ商会 おいらせ店 店長の土岐健治氏にお話をうかがったところ、徹底したこだわりを持って製作された秘話を聞くことができた。

見た目のインパクトが強い、蛍光色のカラーリングについては、霧などの状況下でも見つけやすいという理由もあるとのこと。オーバーフェンダーやフロントバンパーはFRP製だが強度の高いものが採用されている。このオーバーフェンダーをよく見ると、ボルトが打たれている。このボルト、じつはダミーで、見た目のデザインを優先してわざわざ付けているそうだ。フロントに装備されたウインチは、もし雪などでスタックした際に自力で脱出するためだけでなく、スタックした他のクルマをけん引する際にも使える。

インテリアでは、ステンレス加工されたパーツが目に止まるが、これは同社と所在が同じ青森県でプレス金型の設計・製造・加工を手がけるフェニックスライズ社とコラボレーションしているもの。車体後方左側に折りたたんで取り付けられているステンレスのテーブルセットは、使用時に引き出せばテーブルになる。また取り外すことが可能で、取り外してもテーブルとして使用できるすぐれ物。後方窓部分に取り付けるステンレス製パネルは、スリットが入っているため、フックを取り付けることもでき、シンプルでソリッドなデザインと機能性が絶妙に融合している。

細かい部分だが、リアゲートや運転席の鍵穴はボディカラーと同色のパッキンで埋められている。これは、蛍光色のカラーリング部分に鍵穴のシルバーの色が見えるとデザイン性が損なわれるためという理由もあるが、青森県では雪が降ると鍵穴部分が凍ってしまい、鍵が使えなくなるといった理由でもあるとのこと。キーレスエントリー対応モデルであれば、鍵穴はなくてもいいという、土地柄ならではの理由もあるそうだ。スライドドアのレール部分についても、シルバー色が見えるとデザイン性を損なうため、わざわざ黒いシートを貼り付けているこだわりよう。

またフロントセンター部分にあるスズキのロゴプレートは、よく見ると黒いロゴプレートに変更され、さらに穴が空いている。この穴は11個空いており、ドキ商会のスタッフの数になっているとのこと。スタッフ全員が全力でカスタムに取り組んだ証しとして、ロゴに11個の穴を開けるというニクイ演出も込められている。

《関口敬文》

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