丸目にメッキグリル、“レトロ”打ち出した軽自動車たち【懐かしのカーカタログ】

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メッキグリル=クラシック、レトロ。そんな図式のもと、ベース車とはひと味違う“風合い”を楽しむために生まれたのが、レトロ&クラシック調のモデル。そんな軽自動車を今回は振り返ってみたい。

スバル・サンバーディアス・クラシック(1993年)/ディアスワゴン・クラシック(2000年)

スバル・サンバーディアス・クラシックスバル・サンバーディアス・クラシック
『サンバー』名義で実に5世代目になるベース車は1990年、軽規格拡大に合わせて登場。“クラシック”は1993年に登場したモデルで、レトロなデザインを打ち出しにした軽のパイオニアだった。

写真のカタログのクラシカルグリーン/クラシカルアイボリー2トーンは当初からの設定で、グリーンをブリックレッドは’95年の改良時に追加されたもので、専用デカール/ストライプとパワーステアリングが付き、グリーン車より5.5万円高い価格設定だった。

スバル・サンバーディアスワゴン・クラシックスバル・サンバーディアスワゴン・クラシック
2代目の『ディアスワゴン・クラシック』は、次世代からダイハツのOEMになる前の最後のモデルの時代に登場。当初から計画があったせいか、前面パネルに見切り線などの改造跡はなく、お約束のメッキグリルとクロームのリング付きの丸形ヘッドランプで構成されたフロントマスクをもっていた。内装は基本的にベース車と共通。

スバル・ヴィヴィオ・ビストロ(1995年)同シフォン(1996年)/プレオ・ネスタ(2003年)

スバル・ヴィヴィオ・ビストロスバル・ヴィヴィオ・ビストロ
クラシック調のデザインはセダン系の『ヴィヴィオ』でも登場した。「ビストロ」の名は印象的だったが、今回カタログを“発掘”しながら、登場翌年にバリエーションの“シフォン”が3ドア車として追加されていたことも思い出した次第。

スバル・ヴィヴィオ・ビストロ・シフォンスバル・ヴィヴィオ・ビストロ・シフォン
外観では、グリルのデザインが2分割型となり、スウェード調べのシートなどを装備。一方で「ビストロ」にも、本革+ディンプルエクセーヌのシートを装備した“B-Custom”が設定されていた。いずれも内装では木目調オーディオパネルも装備。

スバル・プレオ・ネスタスバル・プレオ・ネスタ
さらにヴィヴィオの後継モデルだった『プレオ』(初代)は、写真のカタログの年式(2003年)ではキャラクター別に3タイプが用意され、RSなどのスポーティ系、カジュアル系のほかに用意されたのがこの“ネスタ”。

ボディ後半との整合性はともかく、エンジンフードが専用に起こされ、丸型ヘッドライトをもつフロントまわりのデザインは非常に秀一な出来だった……と個人的には記憶している。主要装備のひとつに“ミニライト製13インチアルミホイール”があった。

ダイハツ・ミラ ジーノ(初代・1999年、2代目・2004年)

ダイハツ・ミラ・ジーノダイハツ・ミラ・ジーノ
クラシック、またはレトロ系と呼ばれる軽自動車で外せないのが『ミラ ジーノ』。カタログでは初代と2代目をご紹介しているが、とくに初代は、メッキの縁取り付き丸型ヘッドライト、横桟の台形メッキグリル、オーバーライダー付きメッキバンパー、ミニライトのバナナホイール(!)……と、単刀直入に『クラシック・ミニ』を彷彿させるルックス。その説得力たるや(?)「本家ミニにはない4ドアがあるのは便利だよね」と思わせられたほどだった。

ダイハツ・ミラ・ジーノダイハツ・ミラ・ジーノ
2代目は丸みを帯びたボディにヘッドランプを馴染ませたデザインなど、現代的に一新。縦に細長いテールランプは、ランチアのどれかのモデルのようだった。ベロア調トラッドキャメル色のシート、個性を打ち出したインパネなど、インテリアも雰囲気にこだわっており、“レトロ軽”の発露(標準車の味気なさは寂しいよね、と思う気持ち)がよくわかる仕様だった。当時の広報資料には“イメージユーザーは友達感覚の仲良し親子(M&D=マザー&ドーター)”とあった。

ダイハツ・オプティ(初代・1992年/2代目・1998年)

ダイハツ・オプティダイハツ・オプティ
ベーシックな『ミラ』を標準車とすれば、よりスペシャルティな位置づけのモデルとして投入されたのが『オプティ』だった。2つあったシリーズのうち“クラシック”はまさにレトロ感覚なムードが特徴で、口角の上がった笑顔の口元のようなメッキのグリルと、メッキの縁取り付きの丸型ヘッドランプが特徴。

ダイハツ・オプティダイハツ・オプティ
ボディカラーでは、やや渋めの“ガーネットレッドマイカ”がおなじみだったはずだ。メッキのフルホイールキャップは足元のアクセントだった。インテリアもブラック&ブラウンのカラーコーディネートで、典型的なクラシックなムードを演出。

ダイハツ・オプティダイハツ・オプティ
2代目は一般的な2ボックスのハッチバックから、短いノッチ付きの独立したトランクと、サッシュレスドアのユニークな4ドアハードトップに生まれ変わった。トランクリッドは凝ったダブルリンク式の開閉機構を採用、大きく開くことで荷物の出し入れのしやすさに一役買っていた。「クラシック」はワインレッドのシート地をもち、フロントマスクには先代譲りこ“口角の上がった笑顔の口元型”のメッキグリルを装備。

スズキ・アルトC(1999年)

スズキ・アルトCスズキ・アルトC
ボンネットにエアスクープを備えるなど、スポーティにも見える出で立ちだったが、スズキのクラシック路線のモデルとして挙がるのがこの『アルトC』。カタログには“クラシカルで、しかも新鮮”とあるが、「ワークス」系のデザインをベースに専用のメッキグリルを装着して仕上げたのが外観上のおもな特徴。インテリアでは木目模様のメーターパネルが目をひいた。

アルト・ラパン(初代・2002年)

スズキ・ラパンスズキ・ラパン
素朴な箱型スタイル自体がレトロな趣を狙った『アルト・ラパン』。確か“癒やし軽”などの表現も見かけたと思うが、おっとりとタイムレスな内外観デザインは、今でも古さは感じない。外観では、いわゆるメッキグリルではないが、昭和30~40年代の乗用車のイメージの縦と横に細い桟をあしらったフロントグリル(ラパンL)は、時代考証でいうと“何丁目かの夕日”的な世界だった。

《島崎七生人》

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