2015年のF1第14戦日本GP。注目の公式予選が26日に行われ、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)が今季2回目のポールポジションを獲得した。
これまで必ずと言って良いほどフロントローを独占し続けてきたメルセデス勢だったが、前回シンガポールGPでは精彩を欠き3列目(5・6番手)まで後退。決勝も思うようなレース運びができなかった。これにより今回はレッドブルやフェラーリなどライバルチームの台頭が予想され、混戦模様になるかと思われたが、いざQ1が始まると他を圧倒するアグレッシブな走りを披露。Q1、Q2ともにワン・ツーを独占して最終Q3に持ち込んでいく。
Q3のグリーンシグナルが点灯すると、ロズベルグが真っ先にコースイン。少し間をおいてハミルトンもピットを後にする。1回目のタイムアタックから両者が区間タイムごとでベストタイムを互いに更新し合うバトルを展開。ここはロズベルグが0.076秒差でトップタイムを奪う。勝負は残り時間ギリギリでの2回目のアタックになるかと思われたが、思わぬ結末が待っていた。
残り1分を切ったところで先にアタックを敢行していたダニール・クビアト(レッドブル)がヘアピン手前の110Rでコースオフ。タイヤバリアに激しくクラッシュ。その反動でマシンが1回転し停車した。幸いクビアトは自力でマシンを降りて無事だったが、セッションは赤旗中断。残り時間が36秒しかなかったため、そのまま予選は終了。最後のアタックができないままロズベルグのポールポジションが決まった。2番手にはハミルトン。3番手にはバルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)が続いた。
また、マクラーレン・ホンダ勢はQ1から不運に見舞われてしまう。Q2進出を狙えるだけのパフォーマンスがありながらも、Q1ではアタック中に他車がスピンしイエローフラッグ。これで減速を余儀なくされたジェンソン・バトンがタイムを更新できず16番手でQ1敗退。フェルナンド・アロンソはQ3進出を目指し果敢にアタックをするが一歩及ばず14番手となった。
2015 F1日本GP 公式予選結果
1.ニコ・ロズベルグ(メルセデス)1分32秒584
2.ルイス・ハミルトン(メルセデス)1分32秒660
3.バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)1分33秒024
4.セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)1分33秒245
5.フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)1分33秒337
6.キミ・ライコネン(フェラーリ)1分33秒347
7.ダニエル・リチャルド(レッドブル)1分33秒497
8.ロマン・グロージャン(ロータス)1分33秒967
9.セルジオ・ペレス(フォース・インディア)Q3ノータイム
10.ダニール・クビアト(レッドブル)Q3ノータイム
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14.フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
16.ジェンソン・バトン(マクラーレン)