日産自動車は9月10日、『エクストレイル ハイブリッド』のリチウムイオンバッテリおよびCVT制御コンピュータに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは日産『エクストレイル』のハイブリッドモデル1車種で、2015年4月20日から8月18日に製造された9759台。
リチウムイオンバッテリについては、バッテリコントローラに接続するハーネスの検査方法が不適切なため、コネクタ端子の隙間が広くなったものがある。そのため、そのまま使用を続けると、走行中の振動等によりコネクタが接触不良を起こし、最悪の場合、走行中にエンジンおよびモータが停止し、走行不能となるおそれがある。
改善措置として、全車両、リチウムイオンバッテリを良品と交換する。
CVT制御コンピュータについては、プログラムが不適切なため、減速によるEVモード移行後に極低速走行を継続した場合、モータとCVT間の動力伝達に異常があると誤判定することがあり、警告灯が点灯してモータが停止し、走行不能となるおそれがある。
改善措置として、全車両、CVT制御コンピュータを対策プログラムに修正する。
不具合は計4件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発見した。