30日、都内の「MEGA WEB トヨタ シティショウケース」にて、2015年シーズンに向けてのモータースポーツ活動発表会を開いたトヨタは、17年からのWRC(世界ラリー選手権)復帰を表明した。参戦マシンは『ヤリス』(日本名『ヴィッツ』)をベースにした「ヤリス WRC」になる。
トヨタのWRCワークス参戦は1999年まで(一時の休止年を除き)続いていたが、今回の復帰は18年ぶりということになる。かつては歴代の『セリカ』等を主機に戦い、93年には日本車として初のWRCマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得。翌年も連覇し、99年には3度目の戴冠を果たした。ドライバーズチャンピオンもカルロス・サインツ(90&92年)、ユハ・カンクネン(93年)、ディディエ・オリオール(94年)と計4回輩出。ラリー界の雄トヨタ、待望の復活となる。
なお、17年からの参戦ドライバーは未定。
また、注目されていた小林可夢偉の15年シーズンの去就もこの日、明らかになった。F1のレースシート獲得が成らなかった今季は、日本の最高峰シリーズである「全日本選手権スーパーフォーミュラ」(SF)にトヨタ陣営から参戦する。
可夢偉が所属するチームは、昨年12月に岡山国際サーキットでのSF合同テストに参加した時と同じ「Team LeMans」。可夢偉がトヨタエンジンでフォーミュラレースを戦うのはF1にデビューした09年終盤以来となる(可夢偉は発表会欠席)。