【ダイハツ コペン 試乗】軽自動車であることを忘れさせる5MT…島崎七生人

試乗記 国産車
ダイハツ コペン 5MTモデル
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気持ちよかった。5速MT車はAT車に対し前輪側が20kg軽い。そのこともあり、軽自動車であることを忘れさせる“ライトウエイトスポーツカーぶり”が、理屈抜きで走りを楽しませてくれるのだ。

“64ps縛り”のエンジンもMTがそのことを意識させない。「実はバルブスプリングを強化しオーバーレブに配慮している」(ダイハツ)のだそうだが、上まで淀みなく吹け上がり、素直で自然なパワー感を堪能させてくれる。同調する排気音も音量が程よく抑えられ、低く上品な音を聞かせる。ストロークの短いMTシフトも扱いやすい。

しっとりとした重みを作るパワーステアリングの手応えも良好。乗り味もストロークが感じられ、決してハードではない。スカットルシェイクはゼロではないが、オープン走行の醍醐味はひとしおだし、大きめサイズのシートのサポート性も良好だ。

あえて“行間”を書けば、縦一直線に光るLEDのイルミ(とくにフロント)は、今どきのワイルド系ミニバンのそれのようにも見え、やや脅しが利き過ぎか? 着せ替えを可能にする全13点の樹脂外板は、同じものがパーツ代換算で計33万5000円とのこと。レポーターだったら、非日常的でより色気のある“別のカタチ”の登場を心待ちにし着せ替えを楽しみたい、かも。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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