【新聞ウォッチ】ゴーン社長報酬9億9500万円、トヨタ社長の4倍、ホンダ社長の6倍以上

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日産自動車 カルロス・ゴーン社長
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年6月25日付

●信頼アピール正念場の東京「コンパクト五輪」修正、セクハラヤジ(読売・38面)

●日欧EPA交渉継続へ、EU,軽自動車税見直し評価 (朝日・9面)

●株主総会で「高すぎる」報酬年9億9500万円、ゴーン氏「日本が低い」(朝日・11面)

●任天堂岩田社長株主総会病欠へ (朝日・11面)

●パイオニア、AV事業縮小、海外ファンドなどに株売却 (朝日・11面)

●燃料電池車を国内先行発売、ホンダ(産経・2面)

●「脱法ハーブ」歩道暴走、池袋1人死亡6人けが、37歳容疑者逮捕 (東京・1面)

●車載情報システム グーグル陣営トヨタが参加 (日経・1面)

●日産「軽」を自社生産、ゴーン社長表明、国内100万台確保(日経・13面)

ひとくちコメント

戦いが終わって感じたことは、悔しさというよりも、技術力、体力ともにこれが世界の強豪との実力の差のようにも思えた。サッカーのワールドカップブラジル大会の一次リーグ最終戦で、早朝にキックオフした日本代表はコロンビアと対戦し、4対1で敗れ、決勝トーナメントの進出の夢は途絶えた。

そんな状況の中で、今日の紙面を見ると、「日産、トヨタの4倍」(読売)、「ゴーン氏報酬9.9億円、トヨタの4倍以上」(東京)などと、大差がついた見出しが目に入る。日産自動車の株主総会で、カルロス・ゴーン社長の2013年度の役員報酬が前の期よりも700万円多い9億9500万円になったことを明らかにした。

一方で、トヨタ自動車やホンダなども開示対象である1億円以上の役員報酬を公表。それによると、トヨタの豊田章男社長の役員報酬は前期比25%増の2億3000万円。ホンダの伊東孝紳社長の報酬額は同3.4%増の1億5000万円だった。ゴーン社長の報酬は豊田社長の4倍、伊東社長の6倍以上である。

ゴーン社長は株主からの「10億円はもらいすぎじゃないか」との質問に対し「日本の社会が低すぎる。海外の競合他社と比べれば高いわけではない」と説明。さらに、「報酬は世界規模で優秀な人材を集めるための武器であり、世界基準にしないとデメリットになる」との持論を展開した。

質問した株主もゴーン社長の説明を聞いて納得した様子だったが、ただ、トヨタやホンダ、富士重工業などと比べると日産の株価が極端に低いことには不満を漏
らしていた。

日経によると、好業績を背景に役員報酬(賞与など含む)を増額する3月期決算の上場企業が相次いでいるという。サッカーの日本代表の戦いぶりではないが、開示された”1億円プレー”の報酬額と経営能力とが見合うのかどうかを比べてみるのも興味深い。

《福田俊之》

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