三菱自動車が東京モーターショーで世界初公開する『ミツビシ コンセプト AR』は、6名乗車が可能なコンパクトミニバン、簡易なマイルドハイブリッドシステムを採用し、燃費は24km/リットル以上を目指すという。
次世代コンパクトMPVとの位置づけの『ミツビシ コンセプト AR』は、『デリカD5』よりコンパクトな車体に3列シートを採用、6名乗車を可能としている。ダウンサイジングコンセプトを取り入れた1.1リットル直噴ターボチャージドエンジンに軽量なマイルドハイブリッドシステムの組み合わせ。
搭載されるマイルドハイブリッドシステムは、10kwのベルト駆動スターター兼ジェネレーター、48VのリチウムイオンバッテリーにDC-DCコンバーターと、簡易なシステムとしている。
三菱自動車 EV要素研究部長の百瀬信夫氏は「マイルドハイブリッドシステムは、ヨーロッパのサプライヤーを中心に広がっている技術で、バリューフォーマネーで燃費に貢献する技術です。通常こういったシステムでは100Vを使用しますが、48Vとすることで感電対策が必要なくなります。48Vというのは、人間が感電しても死なない電圧ということで、感電対策のための部品を外すことができ、コストを下げることができます」と話す。
自動車の普及が進むアジア地域に向けて、低コストで投入できる燃費改善のアイテムともなりそうだが、百瀬氏「車全体としては日本やアジアを狙っていますが、技術としてはグローバルに展開できるものになります」と述べた。