【新聞ウォッチ】日産 リーフ 工場初公開、1台ずつ購入予約者の名前

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追浜工場、リーフ生産
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年1月26日付

●日本、決勝進出PK戦、韓国下す、サッカーアジア杯(読売・1面)

●首相、ダボス会議出席へ、TPP参加意欲を表明(読売・2面)

●GM750人を再雇用、組み立て工場、北米で販売好調に(読売・8面)

●日産年5万台生産へ、EV普及土台固め(朝日・13面)

●三菱自動車とGSユアサ、充電設備に古い電池再利用(朝日・13面)

●NHK松本会長就任、「受信料還元は課題」(毎日・2面)

●踊り場「早期に脱却」生産回復兆し、米経済も好転、日銀総裁が自信(毎日・6面)

●機内のケータイ一部解禁、国交省4月以降、乗降時など(産経・2面)

●アクアライン社会実験、値下げ効果358億円、森田知事「予想以上、継続を」(産経・26面)

●高速無料化、財源に利払い費、国交省検討、年最大7000億円捻出(東京・3面)

●再生GM自立に課題、公費270億ドル返済は、変わらぬ大型車依存(東京・6面)

●新興国、利上げ相次ぐ、インド0.25%、インフレ対応(日経・1面)

●ボルボ、中国に3工場建設へ(日経・7面)

●コマツ、営業益2200億円に、米国でも需要回復(日経・9面)

●宇部興産が生産倍増、リチウムイオン電池の電解液、EV用、堺工場増強(日経・11面)

ひとくちコメント

日産自動車が追浜工場(神奈川県横須賀市)にある電気自動車(EV)『リーフ』の生産ラインを報道陣に初めて公開した。きょうの読売を除く各紙にも「日産リーフ工場公開」(毎日)をはじめ、「EV生産急ピッチ」(産経)、「リーフ年度内1万台、一般車と同ラインに」(東京)などと大きく取り上げている。

工場内に入ると、組み立てラインは『キューブ』や『ジューク』などのガソリン車と同じラインの混流生産方式を採用。6〜7台に1台の間隔でリーフが流れてきた。時間帯によっては10台以上も待たないとリーフに出会えない場面もあったが、ガソリンタンクやエンジンの代わりにバッテリーとモーターを取り付ける作業工程以外は、ガソリン車と区別が付きにくいほどの流れ作業である。

ただし決定的な違いは、前方のバンパー周辺に貼り付けてある1枚の用紙。そこには、例えば、「佐藤○○」様というように、すでに購入予約した顧客の名前が1台1台に書き込まれている。混流生産とはいえ、初めて量産化に乗り出したリーフを1台ずつ心を込めて丁寧に作り込みたいとする生産現場からの意気込みが伝わってくる。

当面のリーフの生産台数は月間約2000台のペースだが、計画では4月までに月4000台のフル生産を予定しており、2011年度には年間5万台を目指すという。不具合を出さないためにも、生産ラインにおいても顧客とのホットラインを持ち続ける「初心忘れるべからず」を貫くしかないだろう。

《福田俊之》

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