ロサンゼルスモーターショーのスバルブースには、スバリストにとって興味深い1台が展示されていた。
一見したところノーマル風の『インプレッサWRX STI』4ドアだが、ワンオフと思われるスポイラーやフェアリングが装着され、室内にはロールケージが備わるなど市販車ではない。
実はこのクルマ、開発テスト走行の聖地である、ドイツのニュルブルクリンクサーキットでテストをした開発車両。元WRCドライバーのトミ・マキネン氏がドライブし、ラップタイム7分55秒を記録した車両そのものである。
あくまで“先行開発車両”という位置づけであり、ロールケージや空力対策の追加パーツのほか、ブレーキは6ポッドタイプに強化、フルバケットシートも装着されるなど市販車とは細部が異なる。
一般的なショーカーと異なり、細かいキズやマフラーエンド付近のバンパーの焼け、ショルダー部が磨り減ったブリヂストン『ポテンザ RE070』などから“実戦を経験したオーラ”を漂わせていた。