日産自動車は第41回東京モーターショーに、軽自動車『ルークス』を出品する。「新たなポジショニングやテイストを置きたいと考えました」と話すのは商品企画本部日本商品企画室リージョナルプロダクトマネージャー、藤山修さん。
「これまで日産が持っている軽自動車(すべてOEM)は、『モコ』といえばスタイリッシュで女性的、『オッティ』は実用的な四角いクルマ、『ピノ』であればもっとベーシックなところ。『キックス』は4駆、とそれぞれポジションを明確にしてきました」
「それらに対して『ルークス』は、ミニバン的な使いやすさに慣れた人たち、あるいは、軽自動車なんだけどセカンドカーではなくてファーストカーとして使う若い人たちなど、新しい市場を取る」。そのためのテイストは何だろうと考えて出来たものがルークスだという。
「OEM供給元のスズキで初めてルークスのベース車種を見せてもらうときに、デザイナーも同行しました。そして日産らしさを出したい、スズキのデザインをベースに何ができるかを考えたときに、インスピレーション的にハイウェイスターの形だとかなりいけると思い、スケッチを描き始めました」
「OEMなので全て思い通りにはいきません。しかし、我々としてはこんなクルマにしたいからここまで変更したいなどと、スズキとやり取りをしています。スズキとの関係は初代モコからなのでもう8年くらいになりますから、我々の考えているところを理解してもらいながら、我々もスズキの都合を理解しながら、うまく関係は進めています」