【池原照雄の単眼複眼】開幕迫るF1、序盤の苦戦から這い上がる姿を見たい

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コンストラクターズ争い目指すホンダ

今季F1が豪州GP(3月18日決勝)で開幕、全17戦の火蓋が切られる。日本GP(9月30日同)が鈴鹿サーキットから富士スピードウェイに移されるなど、今季も話題は盛り沢山。

ただ、注目の日本勢はホンダ、トヨタとも新マシンの調整に手間取っており、シリーズ序盤では苦戦が避けられそうもない。レースを積み重ねながら、ある時点から這い上がって来る。今季はそんな展開を期待したい。

昨季のハンガリーGPでF1参戦「第3期」での初勝利をようやく掌中にしたホンダ(ホンダレーシングF1)。今季の目標を「コンストラクターズ争いに加わる」(福井威夫社長)ことと定めている。シリーズのうち5〜6戦で優勝し、表彰台は常連にといったイメージだ。

◆ラウンド1には間に合わない…

一方、早くも参戦6年目に入るトヨタ自動車(パナソニック・トヨタ・レーシング)は、コンスタントなトップクラス入りと初優勝を目指す。狙いは何と言っても後者であり、つまり「早く表彰台の真ん中に立つこと」(渡辺捷昭社長)。

両社はいずれも12日に東京で、今季のF1やモータースポーツ活動に関する記者会見を開いたものの、週末の開幕が迫るなか、チーム首脳やドライバーの歯切れは冴えなかった。

ワークスチーム2年目となるホンダは「空力の効率を最優先した」(中本修平シニアテクニカルディレクター)新マシン「RA107」を投入する。思い切った変更を加えたため課題も山積、中本氏は「改良の方向は見えてきたが、ラウンドワン(豪州GP)には間に合わない」と、明言した。

ドライバーのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロも「豪州GPは楽しみだが、(マシンは)われわれが望むレベルには行っていない」と口を揃えた。空力やエンジンの搭載位置変更による重量配分の見直しなどを行った新マシン「TF107」で臨むトヨタも、似たような問題を抱える。

◆戦力アップを宣言した琢磨

開発・チーム運営会社TMGの冨田務会長は「バーレーンでトラブルが多発するなど、公道テストでは大変苦労し、セットアップは時間不足」だったと言う。12日の会見には予定されたドライバー2人は欠席。ヤルノ・トゥルーリは体調不良だったが、ラルフ・シューマッハはマシンのセッティングに全力を挙げるためとし、厳しい裏事情を覗かせた。

唯一、明るい見通しを示したのはホンダエンジンで参戦2年目となるスーパーアグリF1の佐藤琢磨。今季からブリヂストン製のワンメイクとなるタイヤのグリップ力低下に各チームが悩むなか「マシンの改良が進んでいるのでタイヤを含むトータルでは(戦力)アップ」と語った。

ワークス2チームが得意とする「改善」をテコに浮上するまで、「まず初のポイントを獲得したい」(佐藤)という、唯一の日の丸ドライバーの果敢な攻めにも注目したい。

《池原照雄》

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