企業業績への回復期待が根強く、全体相場は小幅ながら続伸。円相場が前日のNY市場で一時1ドル=129円台を付けたことが嫌気され、自動車株は軟調な動きが目立った。
その中で気を吐いたのが、前日比28円高の418円と大幅続伸したマツダ。リストラ効果、『アテンザ』『デミオ』の投入効果を評価した野村証券の投資判断引き上げで、一段と活気付いてきた。400円台は昨年2月以来で、1円安で394円となった三菱自動車工業を一気に逆転。野村では目標株価を600円と設定しており、出来高は断トツの市場第1位に踊り出た。
ハイブリッド車の販売台数10万台突破が好感され、トヨタ自動車が30円高の3690円と上昇。いすゞも出来高を増やし、6円高の98円と100円台回復に迫ってきた。
一方、日産自動車が8日ぶりに反落。一時は1000円台までわずか5円となったが、利益確定の売りに反落。結局、5円安の979円で取引を終えた。日野自動車が、前3月期の連結業績予想を下方修正し7円安の361円。富士重工業が5日ぶりに反落し、ホンダ、スズキがさえない。