開幕戦を間近に控えた5日、メルボルンのフェデレーション・スクウェアでミナルディが2003コンテンダー、「PS03」の発表会を行った。発表会自体は小規模ながらヨス・フェルスタッペン、ジャスティン・ウィルソンの両ドライバーが出席し、見物人の前でニューマシンのお披露目を行った。
今年から始まるF1の新予選はシングルカーアタックとなる。金曜日は昨年のチャンピオンシップ順(開幕戦の出走順はミハエル・シューマッハから)となり、土曜日の予選走行順を決める事になる。本番の予選は土曜日の午後から始まる。
今シーズン、F1デビューを果たす2人のイギリス人ドライバー、ジャスティン・ウィルソン(ミナルディ)とラルフ・ファーマン(ジョーダン)。輝かしいキャリアのスタートを切るかに見える2人だが、同郷でB・A・Rホンダのテストドライバーを務めるアンソニー・デビッドソンは「2人は過ちを犯している」と警告する。
2003年シーズン開幕戦を控え、英タイムズ紙のインタビューを受けたバーニー・エクレストン。ライバルシリーズ立ち上げを画策するGPWCの動きを牽制し、F1に平和を呼びかけた。
3日に行われたB・A・R(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)の記者会見の席上、ジャック・ビルヌーブが言った「ようやくF1らしいマシンが出来た」という言葉はある意味で衝撃的だった。
新型マシンに対するドライバーの期待は非常に大きいようだ。3日に行われた記者会見の席上、オリビエ・パニスは「非常に潜在能力の高いマシンだ」と絶賛。開幕戦からポイント圏内を目指せるマシンであるということを強調した。
今年フェラーリで8年目のシーズン開幕を間近に控え、6度目のワールドチャンピオン獲得が確実視されているミハエル・シューマッハ。しかし本人はライバルたちの実力を冷静に分析し、昨シーズンのような楽な展開は期待していないという。
2日にゴールしたWRC=世界ラリー選手権第3戦トルコラリーはシトロエン「クサラWRC」に乗るカルロス・サインツ/マルク・マルティ組が優勝した。トルコがWRCカレンダーに載ったのは初めて、また今季初めてのグラベル戦でもあった。
3日に行われた記者発表会の席上、B・A・R(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)のテクニカルディレクター、ジェフ・ウィリスは「エンジンの小型軽量化、さらなる低重心化がマシンの戦闘力を向上させた」と、新マシンの特長を詳細に説明した。
F1に参戦している世界的な自動車メーカーで組織され、2008年からF1のライバルシリーズを設立することを目指しているGPWC。ルノーのパトリック・フォール代表はバーニー・エクレストンの代わりとなるような人材を現在捜しているという。