2003年シーズン開幕戦を控え、英タイムズ紙のインタビューを受けたバーニー・エクレストン。ライバルシリーズ立ち上げを画策するGPWCの動きを牽制し、F1に平和を呼びかけた。
「我々は歴史や伝統といったものに深くこだわりすぎ、現在の状況と全く関係ない決定によりレースを行っている。今日の価値観を反映していないレギュレーションに対し、すぐに行動しなければならない。もし全員がテーブルに着けば、今からでもスタートできる。そのためにはチームやその周辺に変化を求める声が必要だ」とエクレストン。
ルノー、ジャガー、フェラーリ、BMW、メルセデスのヨーロッパの5大メーカーからなるGPWCについては、「誰が最初に彼らをF1に招待したと思っているんだ? 彼らはF1が巨大なショールームだと考えたからこそ参戦した。私はただ彼らがクルマを売るのを手助けをしてあげただけだ。金も払わずにF1を掌握しようだなんて、すべてが悪夢だよ。これでは今まで築き上げたものを無駄にするようなものだ。F1にはこの手のトラブルは必要ない。将来の展望が見えるようになるために、新たなコンコルド協定を見直し、道を探さなければならない」
エクレストンは22年前に始まった現コンコルド協定を破棄し、新たなものを作成することによって、F1に新規参入するチームやメーカーが増えるだろうと語っている。