ハンガリーGPでかろうじて1ポイントを獲得したものの、ポイントリーダーの座から陥落という瀬戸際に立たされているミハエル・シューマッハ(フェラーリ)。母国ドイツでも、シューマッハ6度目のタイトル獲得は無理との見方が日に日に強まっている。
今シーズンは去年にもまして苦しい戦いを強いられているのがミナルディだが、アロウズ消滅にともない行われたオークションで購入したニューマシン「A23」をテストする。それによって、来年につながるリサーチ&開発をしようという。ミナルディでは来週にもムジェッロで今シーズンのマシンとの比較テストを行う予定。
元ワールドチャンピオン、ニキ・ラウダによると、タイトルに最も近いのはウィリアムズのフアン・モントーヤだという。「私はモントーヤのワールドチャンピオンを予想している。なぜならベストのマシンを持っているのがウィリアムズだからだ。一番速いし、モントーヤがミスさえ犯さなければ、最有力は彼だ」
フェラーリ&ミハエル・シューマッハが失速している今、ウィリアムズのフアン・モントーヤがチャンピオン最有力候補とする見方が強いが、第3の男キミ・ライコネンは静かに闘志を燃やしている。ニューマシン「MP4/18」投入の可能性が消滅した今となっては、たよりは「MP4/17D」のみ。イタリアGPに向けてモディファイされたマシンはモンツァに適合するはずだと自信を覗かせている。
ハンガリーGPスタートで両マシンともに大きく順位を落としたウィリアムズ。このパフォーマンスぶりにはチーム全体、特にテクニカルディレクターのパトリック・ヘッドがご立腹だという。
ハンガリーGPでかろうじて8位に入賞を果たし、1ポイントを獲得してポイントリーダーの座を死守したミハエル・シューマッハー。劣勢が続いているが、それでもチャンピオンは「飛躍的に前進できると自信を持っているし、充分反撃できると思うよ」と、常に前を見据えている。
ジョーダンからザウバー移籍が決定したジャンカルロ・フィジケラのチームメイトとして、現在フェラーリのテストドライバーを務めるフェリペ・マッサが復帰する可能性が濃厚となった。
ハンガリーGPでの勝利で、F1史上の最年少記録(22歳と26日)を塗り替えたルノーのフェルナンド・アロンソが「今年はもう何度もこう言ってきたけど、今日こそが人生最良の日だ」と初優勝の喜びを語った。
ザウバー・ペトロナスは2004年の新ドライバーとして、ジョーダンのジャンカルロ・フィジケラを獲得したことを発表した。30歳のフィジケラは来季から2年をザウバーで過ごす予定。
ハンガリーGPでキミ・ライコネンが2位に入る力走で、チャンピオンシップに望みをつないだマクラーレン。グランプリ開幕の金曜日には2004年のチーム体制を発表。ほとんど今シーズンの体制を維持することとなった。