好天に恵まれたゴールデンウィーク4日の富士スピードウェイは6万6000人の大観衆。2003 AUTOBACS全日本GT選手権(JGTC)第2戦「ALL JAPAN GT FUJI-500」の決勝レースは、No. 22 モチュールピットワーク『スカイラインGT-R』が優勝した。4月にシェイクダウンしたばかりの2003年仕様の同車は、デビューレースで栄光をつかんだ。またスカイラインは2001年8月以来の勝利だ。
レース序盤の上位はNo. 38 auセルモ『スープラ』、No. 36 WOODONEトムススープラ、モチュールピットワークGT-Rと予選結果通り。上位陣1回目のピットインが終わった時点で、トップのauセルモスープラをNo.12カルソニックスカイラインとモチュールピットワークGT-R、No. 39デンソーサードスープラGTが追う展開に。
中盤にモチュールピットワークGT-Rは2位に浮上、終盤に差し掛かる70周目にauセルモをかわしトップに立つ。auセルモは焦りからか71周目に100Rでバリアに激突、再スタートを切ったものの、オフィシャルからの危険状態のマシンを修復せよという指示にすぐに従わなっかたことから失格となる。
トップのモチュールピットワークGT-Rと2位カルソニックスカイラインとは10秒近い差があり、モチュールピットワークGT-Rは安定したペースで走行、114周500kmをトップでフィニッシュした。優勝した影山正美は2000年の開幕戦以来の勝利で、優勝回数が6回となり、JGTCシリーズ最多優勝ドライバー(エリック・コマスとタイ)となった。
3位はデンソーサードスープラGT。No. 23 ザナヴィニスモGT-Rがこれを追い上げ最終周回まで表彰台を争ったが0.8秒差でデンソーが逃げ切り、スカイラインGT-Rによる表彰台独占は阻まれた。しかし4位に入ったザナヴィニスモGT-Rは開幕戦に続きシリーズポイントを加算、チャンピオン獲得に向けて一歩ステップを進めた。
シリーズポイントもスカイラインGT-Rが1-2位となって、復活なったGT-Rの今シーズンのさらなる活躍が期待される。