今回のパリショー(9月23日−10月10日)も、多くの量産モデルやコンセプトカーなどの興味深いスタイリング提案に飾られ、大変盛り上がっていた。日本車で目についたものは……。
スズキは軽自動車だけでなく、シニアカーのトップメーカーでもある。そのスズキは自動車メーカーらしくコンセプトモデルを2台、会場に持ち込んだ。福祉機器展では、発売前の試作車や研究用プロトタイプを並べることはある。
トヨタ自動車の大型ピックアップトラック『フューチャートラック・コンセプト』は、「近未来コンセプトのピックアップトラック」をモチーフに、北米市場をにらんで作られた。
ピアッジオといえばスクーターのブランドで、世界的に大きなモーターサイクル企業でもある。そのピアッジオがパリサロン(パリモーターショー)にブースを構え、可愛らしいクルマを出展した。
スバル『フォレスター』の「トランスケア」(介護車両)はウイングシートリフトタイプ。高めの地上高に対応するために電動昇降&電動回転を採用。このような装備があれば、多少シートポジションが高くても問題なく乗り込むことができる。
この夏から販売されたマツダの新型コンパクトカー『ベリーサ』にも、福祉車両の設定がある。ベリーサに設定されるのは助手席が回転し、乗り降りをサポートしてくれるタイプの福祉車両だ。
パリサロン(パリモーターショー)といえば、忘れてはいけないのがフランス陸軍。安全確保のための会場警備ではなく、毎回ブースを構える常連出展者なのだ。
スバル『レガシィ・トランスケア・ウイングシート』は、「レガシィ・ツーリングワゴン」の助手席の標準シートを生かしながら、快適な乗車姿勢を得られる電動シートスライド機構を搭載。
東京モーターショーに出品される「iシリーズ」と呼ばれるマツダの福祉車両。その中でも現在マツダが最も力を入れている、『デミオ』のiシリーズは、今年の4月に小変更を実施しグレードアップが図られた。
ダイハツ『タント・フロアリフト』はリアシートのスペースに、リアゲートから車いすに乗ったまま乗り込むことができる福祉車両。東京モーターショー(11月2日−7日、千葉・幕張メッセ)に出品される。