【東京モーターショー04】トヨタ、近未来のトラック

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トヨタ自動車の大型ピックアップトラック『フューチャートラック・コンセプト』は、「近未来コンセプトのピックアップトラック」をモチーフに、北米市場をにらんで作られた。

参考出品という形だが、近い将来、トヨタが投入するであろう北米向け次世代ピックアップモデルの方向性を明確に示している。04年初めのデトロイトモーターショーに『FTX』の名前で発表され、日本には東京モーターショーで初登場(プレスデイ:11月2日、一般公開:3日から7日まで、千葉・幕張メッセ)。

エンジンはV8ガソリンエンジンと高トルクのブラシレスモーターを組み合わせたハイブリッドシステム。

アメリカでは商用車の税金がきわめて安く、ピックアップトラックは日本における軽自動車のようなクルマとして、大量に売れている。が、ピックアップトラックの多くは車重が重く、燃費も非常に悪い。

ハイブリッドシステムを搭載したフューチャートラック・コンセプトは、エコロジーとエコノミーの両立というテーマに対するソリューションなのである。

ダブルキャブ(前後2列シート)4シーターボディは非常にスタイリッシュ。インテリアでは計器類と操作系を集中配置したセンターコンソール、重要情報のすべてを3D表示する丸型センターディスプレイなどで近未来感を演出している。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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