ダイハツ出品車両のメインは、FFベースの軽自動車カーゴの『FFC』(Future Figure of Cargo)。ダイハツ工業の山田隆哉社長はFFCを「多様化する宅配業者や移動ビジネスに向けた次世代のフレンドリカー」と表現した。
ホンダからコンセプトカーとして出品された、一見2BOXカーのように見える『P.V』は、ピックアップトラックとバンの利点を生かした軽自動車サイズの商用車だ。もちろん「P.V」のネーミングもピックアップとバンの頭文字から来ている。
トヨタの「Welcab concept」(ウェルキャブ コンセプト)は、『ポルテ』をベースに両側スライドドアとし、車いすのままで運転できる構造となっている。ただし、両側スライドドアのポルテの市販予定はないという。
主催団体である日本自動車工業会の小枝至会長(日産自動車共同会長)は2日の開会式で、商用車ショーが今回で最後となるだけに2005年以降の開催予定についても言及した。
日本自動車工業会の元会長でもあるトヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長は、2日の開幕レセプション会場で、「次回からまた隔年開催になるんだね。淋しいね」と、最後の商用車ショーの感想を述べていた。
リコール隠しで揺れる三菱ふそうトラック・バスは、『ふそうコンセプト』など車両展示が3台の参考出品車のみとなった。品質対応へのパネル展示を行うなど、自粛と反省が前面に出た展示だ。
いすゞ自動車の井田義則社長はプレスブリーフィングで、過去最高となった2004年3月期の連結業績を示すなど、経営再建計画によって復活した同社の現況を中心にアピールした。
日産ディーゼル工業は、尿素SCRシステムを搭載したディーゼル車の新長期排ガス規制に対応した大型トラックを『Quon』と命名、参考出品の目玉とした。
マツダの井巻久一社長はプレスブリーフィングで、水素とガソリンの両方を燃料に使える『RX-8』水素ロータリー」が先週、国土交通省から公道テストの認可を得たことを明らかにするとともに、今後2年以内にリース販売を開始すると表明した。
東京モーターショー中央ホールには、働くくるまと働く二輪車体験ゾーンがある。ここにはダム建設に用いられる超大型トラックから、千葉県警のハイウェイパトロールカーまで実際に乗り込むことができる。