トヨタ・ブースと通路を隔てた小さなブースに、流線型のレトロなクルマが飾ってある。よく見ればモーガンで、なんとなくホッとする展示。このメーカーも健在である。
三菱自動車は11日に新型軽自動車の『eKワゴン』を売り出すが発売前に予約すると6万円引き、発売後だと3万円引きで販売する。グレードはATの「M」タイプひとつ。
フィアット傘下のスポーツカー・メーカーはポルシェ同様に「思う存分クルマに触れる」ブース展開。フェラーリの隣、ランボルギーニの向かい側という、スーパーカー地帯での出品。
フォードPAGのボルボ。展示の中心は2台のショーモデル。いつもの「白木の床」に、今回は「上から下まで白」という新しいコーディネートを加えた。
フィットのヨーロッパ版『ジャズ』や新『シビック』ファミリーなど、市販モデル中心の展示だったホンダ。ヨーロッパで新作ショーモデルを披露することはほとんどないが、F1と2輪世界GPを通して知名度は抜群であり、かえって市販モデルを並べるほうが販売促進になるのだろう。今回のブースはほぼ白一色のシンプルなイメージだ。
日本でのマツダは、ことしはニューモデルがない。フランクフルトでも、ショーカーはジュネーブと同じでワールドプレミアもないという、ドイツで信頼されてきたブランドとしては寂しい内容。
欧州では乗用車でもディーゼル仕様が人気だが、排ガス浄化のためにトラック同様フィルターを装備するのが今後の流れのようだ。トヨタはフランクフルト・メッセにいちはやく『DPNR』を出展した。
ここ数回の国際モーターショーと共通イメージのスタンドを構えたプジョー。イメージ優先で、プジョーに限らず仕上げ不充分なショーカーや量産車の展示が増え、実のある取材が難しくなっている。『206SW』と『307SW』が「単なるスタディ」はないだろう。
ロールスロイスとベントレーは、いずれBMWとVWによってブランド分割されるが、フランクフルト・ショーではひとつのブースだった。イギリスが誇る伝統のブランドは、アストンマーチンとは対照的に「柵」のない展示。フォードPAGとの戦術の差だろうか。