『プジョー106』後継車と共用の主骨格と空間設計は、最新コンパクトカーとしての論理性が高く、現物からもそれが明快に伝わる。
エンジンを177psにパワーアップした『S16』は確かに速いが、ボクが選ぶなら137psのノーマルエンジンの『307CC』を選ぶ。
モダンなスタイリングでかわいい。スピードメーターはデジタル表示、フロントシートのしっかりしたサポート感など、インテリアの雰囲気はスポーティな印象。
同じプラットホームを採用する『C3』とはまったく別物の躍動感のある外観デザイン。サイズが小さいので居住空間はミニマムだが、走りのスポーティさが際立つ。
精悍なノーズとキュートなマルのシェイプが融合したお洒落なクーペ。インテリアのデザインもグッドだ。
傾斜を強めたAピラーが乗降性に影響するが、爽快なオープンドライブとクーペの静粛性とを両立させたCCの存在意義は十分に高い。
エンジンは『C3』と同じ。でも、3ドアでショートホイールベース。C3の“下”というより、C3のスポーツモデル的位置づけのコンパクト・シトロエン。
オープンでも楽しいが、あくまで正体は「クーペ、時々カブリオレ」。凝った開閉機構のメタルトップなのも、クーペ状態を完璧にするため。
1台で2台分おいしい『307』。95mm低めたルーフのおかげで、前から見るとノーマル307を圧倒するカッコよさ。
長所短所を語る前に、「これに乗ってる私って、すっごくカッコいい」の気分が先に来る。チビっ子のくせに存在感は強烈だ。