2.2リッター直4と3リッターV6があるが、プジョーらしい味を持っているのは2.2リッターのほう。
ちょっと無骨なイメージだった『ステップワゴン』は、大幅にイメージを変えたといえる。走りを犠牲にした室内の広さだけが自慢のこいつが、走りにも磨きをかけたのである。
スタイリングに走りのイメージをウエストラインに表現しているように、ハンドリングを重視した、ホンダらしいミニバンだ。華やかなドライビングエリアなど、これまでの質実剛健的な『ステップワゴン』とは違った雰囲気を出している。
最初はまったくピンときませんでした。確かにインパネの合わせの精度、ドアの立て付け精度などはスゴい。
ハンドリングはスゴい。なぜってスピードの変化がステアリングを通して伝わってくるのだ。こんなトヨタ車、いままでになかった。
シートに腰掛け、自分のドライビングポジションに合うようにシートを調整していると、なかなかうまく決まった位置に収まらない。
ディーラーでの『GS』はオーラを発しているようだが、残念ながらクルマ本体から伝わる高級車感がイマイチだ。
新型『ロードスター』に関しては「方向が後ろを向きすぎている」という批判があるそうな。
欧州車のように、これからモデル末期までどんどん熟成していって欲しいクルマだ。そのことによって、もっともマツダらしいZoomZoomなクルマに成長していくのだと思う。そんな要求をするのも、そこそこのレベルではなく飛び抜けた存在になってもらいたいからだ。
『ステップワゴン』は3列シートのミニバンの中でも室内容積の大きさは群を抜いている。ボクは計算したことはないが、室内容積を車両価格で割った係数は一番優秀なのではないか。このときライバルはダイハツの『タント』になるかもしれない。