『BRZ』の魅力は、端的に言ってセオリーに忠実な操縦が求められるということだと思う。基本的なスタビリティはきわめて高く、それでいて低重心かつ重量配分が適正なことから、操舵に対する応答性も高い。
30km/hで走っても、120km/hで走っても良いクルマ。欧米をターゲットとしたクルマづくりがメインとなる今、なかなかこういうクルマは少ない。
袖ヶ浦フォレストレースウェイ、そして今回のツインリンクもてぎと現在可能な範囲で最大限試乗してきた。結論から言ってFRで比較的身近な(価格的に)スポーツとして良くできていると感じる。
6MTはシフトフィールがカチリとしているだけではなくスッキリと滑らかに入るので気持ちがいい。シフトするのが楽しみになる。
すべての組み合わせを乗ったわけではないが、17インチタイヤを履いたMT車を一番楽しく、気持ちよく動かすことができた。
コクピットに座り込むとヒップ・ポイントが低く、沈み込んで座る雰囲気。重心を低くしたい心意気だ。エンジンは意外に低回転でもトルクがあり、市街地でも使いやすい。
市街地テストドライブでの燃費がリッター26.7kmと、オンロードでのエコぶりが際立つスズキ『アルトエコ』。が、それと引き換えに犠牲になった部分もいくつかある。そのひとつが燃料タンクの容量の小ささ。アルトエコのタンクには、20リットルしかガソリンが入らないのだ。
ふつうの『アルト』では22.6km/リットルだったJC08モード燃費が30.2km/リットルにアップ! 「そんなバカな」と思っていた。実燃費は都内の一般道で21.5km/リットル、高速道路で27.8km/リットルとまあまあ。ただそれ以外の性能には驚かされた。
迷宮から抜け出した真のレクサスと巡り合えた。「レクサスとして勝負すべき舞台がどこなのか、さらにその奥行はどれほどか? 新型の開発を進めるに従い、それが明確になりました」とレクサス車両実験統括部の伊藤俊則氏は語る。
センターコンソールにあるスイッチで走行モードをスポーツにすると、メーター上部の証明がブルーからレッドに変わる。