【三菱 デリカD:5 試乗】アイドリングストップ追加でエコ度を増した

試乗記 国産車
三菱 デリカD:5 2WD
  • 三菱 デリカD:5 2WD
  • 三菱 デリカD:5 2WD
  • スライドドアのグリップは滋養月刊自家用車ふたつ。下は子供でも持ちやすい高さにある。
  • グローブボックス上部の底を外すとペットボトルが縦に入る容量に。エアコン連動で飲み物を保冷できる。
  • アイドリングストップ中はAS&Gのマークが点灯する。
  • AC100V電源も完備(100W)
  • 荷室フロア高は600mmと低い。開口部とフロアに段差もない。
  • 3列目席格納状態。

三菱自動車『デリカD:5』の2WD車に新開発2リットルエンジンとアイドリングストップ機構が組み合わされた。

2WD車の燃費は「オートストップ&ゴー(AS&G)」採用によって従来型より約14%向上した15.0km/リットルに。このクラスで最良の燃費性能を誇る1台となった。

その走りは、たしかにパワフルとい言い難いものの、停止すれば即座にアイドリングストップ! 停車中はこれまでのデリカD:5にない無振動、無音の世界が新鮮だ。

ボディサイズは全長4730×全幅1795×全高1850mm、車重1690kgと大柄だが、意外に軽量。エンジンとCVTのマッチングの良さもあって、出足からストレスのない加速性能を発揮してくれるのはもちろん、日常域から山道のようなシーンまで、意外なほどの人車一体感を味合わせてくれるから走りは爽快。ペースを上げてもフロントタイヤの接地感が極めて高く、大きな車体を手足のように操ることができるのだ。カーブなどでの姿勢変化が思いのほか少ないのも注目点である。

ペットを乗せるにもデリカD:5は文句なしである。全シートに汚れプロテクト加工が施され、エアコンは脱臭機能付き。まさにペット仕様なのである。

さすがにスライドドアから2列目席クッションに飛び乗るのは高く介助が必要だが、中大型犬であれば広々とした2列目席フロアへ飛び乗るのは容易。また、荷室開口部高は最低地上高が190mmもあるにもかかわらず、ペットフレンドリーなステーションワゴン並みの600mmと低く、ペットの乗降は楽々そのもの。3列目席片側をハネ挙げた状態なら、その3列目席片側のフロアで寛げるし、さらには荷室側から2列目席片側をチップアップ格納したフロアまで歩いて行き、飼い主のすぐ横で安心して寛ぐこともできる。

人+ペット+荷物という、愛犬とドライブするのに最適な車内フォーメーションが実現するのもミニバンのデリカD:5ならではだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
ペットフレンドリー度:★★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフジャーナリスト
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。

《青山尚暉》

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