せっかちな性格がある日突然、おおらかで懐深い性格になった…そんな印象が持てるのが新型『プレマシー』だ。
予測を上回る出来だった。とくに高速でもドッシリと安定感を保つ走りは、欧州コンパクトカーに遜色なしだ。無闇に軽過ぎないステアリングの操舵力、ピッチング&ローリングの両方向の揺れが抑えられた快適な乗り心地もいい。
『フリードFLEX』が、かつての『モビリオスパイク』の後継車だと思っていたら大間違いだった。この、その名もズバリの『フリードスパイク』こそ真の後継車。FLEXもスパイクも3列目席のない「ちょうどいい」フリードだが、どこがどう違うのか。
“操る楽しさ”のみならず“走りの味”にもこだわるという「G's」。量産車をベースに、一部のパーツはライン装着によりコストも抑制。自動車メーカーならではの メリットを最大限に発揮しているのも強みだ。
独特な「NAGAREライン」は、量産車でよくぞここまで!といった力作。フロントマスクを含め、見慣れれば馴染んでいくのが、異様にアバンギャルドな『ビアンテ』との違いか。
7月14日、ヤマハ発動機は電動二輪車『EC-03』を発表した。都内で開かれた記者会見には多くの報道陣が駆けつけ、用意された4台の試乗車に乗って走行感を体験した。筆者も会場で乗ることができたのでレポートする。
コンパクトカーは、小さなハッチバックじゃないといけないって誰かが決めたワケじゃなし。かっこカワイイがトレンドな女子にしてみれば、泥オヤジ臭のしないライトなSUVは、待ってましたのストライクではないかと思われる。
乗りやすいクルマ、である。外観は確かに奇抜だが、ナイキのグッズのようにセンスがいいので、抵抗感、違和感はなく、案外スンナリと受け容れられる。全幅こそ1765mmだが、4135mmの短い全長のため、扱いやすい印象。
クルマとしての完成度についてアレコレ言うことは、日産にかえって失礼だと思う。だからここではハッキリ、こう申し上げたい。フツウのクルマだった、と。
百人に一人、いればいいと思う。このカタチに惚れ込んで買う人が。コンパクトカーのスペシャリティ化は世の中の趨勢で、事実、『ジューク』もBMWミニを意識して生まれた経緯をもつ。個人的にはアリだと思う。